先日、あまり気乗りのしないニュースが報道されていました。牛の幹細胞を培養した肉から作られた世界初の「試験管ビーフバーガー」の試食会があったそうです(毎日jp)。この培養肉の研究・開発には、過去5年で総額25万ユーロ(約3250万円)が投じられているそうです。この「ビーフパティー」には、幹細胞を培養して作った筋線維2万本のほか、通常のハンバーグと同様に塩やパン粉などが混ぜられ、色付けには赤カブの汁やサフランが使われたそうです。試食した2人の感想は、イベント主催者に気を使ってか「食感はいいが脂が足りない」などと控えめ。数百人を超える報道陣から詳しい味の説明を求められると、試食係の1人に選ばれた料理記者氏は「動物タンパク質ケーキ」の様だと表現し、ケチャップやハラペーニョなどと一緒に試してみたいと。世界保健機関(WHO)によると、1997─99年に年間2億1800万トンだった食肉生産は、2030年までには3億7600万トンに増えるが、需要はそれを上回って伸びる見通しだそうです。また、国連の食糧農業機関(FAO)は2006年の報告書で、工業型農業が気候変動や大気汚染、土壌劣化などの大きな原因になっていると指摘。食肉産業は、世界の温室効果ガス排出の約18%分を占めており、中国やインドなど経済成長が著しい国では肉消費量が増えることから、この比率はさらに高まると予想。人工肉ですか。どうしますか。
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