窓を通って建物内に入る熱と光の量を電気的に調節できるフィルムを開発したとする研究論文が、科学誌ネイチャー(Nature)に掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。開発されたのは、光の波長を変えることができるナノ結晶を用いた「透明なフィルム」だそうです。窓には電解質溶液で分けられた2枚のガラス板が取り付けられており、窓そのものが電気化学セルとしての機能を備えているそうです。片方にフィルムを貼って電極を作り、そこから電荷がもう片方の対極へと移動する。このとき窓は透明のまま、ナノ結晶が熱を遮断するそうです。電流の強さを変えることで光も遮断できるそうです。電荷の調節で色や透明度を変えることができるエレクトロクロミック方式のガラスはすでに開発されているそうですが、熱と可視光を同時に調節できるものは初めてだそうです。このフィルム素材は建物向けに開発したものだそうですが、車や飛行機の窓にも使用可能ということで、私たちの生活を大きく変えそうですね。
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