ウイルスに感染すると、細胞はウイルスに対抗する複数の「防御たんぱく質」を分泌しますが、その仕組みの「スイッチ」物質が明らかにされたそうです(APITAL)。 細胞がウイルス感染を察知すると、細胞内の様々な物質がバトンリレーのように信号を受け渡し、インターフェロンなどの防御たんぱく質を作ります。その信号伝達ルートは複雑で、分からない部分が多くあります。ウイルスに感染すると増えるイノシトール5リン酸という細胞内の微量物質に注目し、この物質をマウスに注射すると、防御たんぱく質が作られ始めることが確認されたそうです。さらに詳しく調べると、この物質は信号伝達ルートの要を握るたんぱく質を目覚めさせる「スイッチ」役を果たしていることが分かったというもの。もともの体内にある物質なので安全性であることから、安全で効果が高いワクチン開発やワクチンの効果を高める添加剤として活用できるかもしれないそうです。
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