健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ヘビを探知する特殊機能

2013-11-09 08:30:44 | 日記
ヘビはなぜ見る者に恐怖心を与えるのかという疑問。確かに、どうしてでしょう。ヘビを見ると即座に警告を発する特殊な細胞が脳内にあることが論文に報告されたそうです(AFPBB NEWS)。ある特定の神経細胞は「選択的に」ヘビのイメージに反応するとし、顔や手、幾何学模様といった他のイメージに反応する同種の神経細胞に比べてより強い反応を示したというのです。実験では、脳内の視覚による注意喚起および威嚇イメージに対する瞬時の処理をつかさどる視床枕という部分に微小電極が埋め込まれた2匹の若いサルが使われたそうです。2匹には、コンピュータースクリーンに写し出されるさまざまな色や形を見せたそうです。この中には、複数の「異なった態勢」のヘビのイメージの他に、威嚇するサルの顔や手、さらには星や四角形などの単純な形などが含まれたそうです。その結果、ヘビのイメージを見たサルの脳は即座に恐怖の反応を示したそうです。また顔や手、形に対して示した反応とは比較にならないほど早かったとも。イメージを見たサルの脳内では、約100個の神経細胞が反応を示したそうです。その内の40%はヘビに対して最大の反応を示し、また約29%は顔に対する反応が強かったというのです。ジャングルなどの生活環境でのヘビの脅威に対応するために霊長類が鋭い視覚を持つように進化したとの考えを裏付けるものとなったというのですが、不思議ですね。
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