地球周回軌道上で2週間ほどを過ごして地球に戻ったばかりの実験用マウスに、肝臓障害の初期兆候が現れていたとする研究論文がPLOS ONEに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。2011年に打ち上げられたスペースシャトルAtlantisの船内で13日半を過ごし、マウスが地球に戻った直後の調査で、肝臓の瘢痕(はんこん)化と長期にわたる臓器障害を引き起こす恐れのある細胞が確認されたというもの。具体的には、マウスの肝臓で、脂肪の蓄積量の増加と、動物の体内でビタミンAの働きをする化合物であるレチノールの減少。これらのマウスには、脂肪を分解する能力にも変化が生じており、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の兆候やNAFLDがさらに進行した結果の一つである可能性がある、初期の肝線維症を示す潜在的な早期指標が現れていたそうです。こうした肝臓障害の兆候は、通常であれば不健康な食事を数か月から数年取り続けることで発症すると考えられるものだそうです。長期間の宇宙滞在を伴うミッションが計画されていますが、大丈夫でしょうか。
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