情報技術(IT)は世界の環境問題の解決策ともてはやされることが多いですが、問題の一因ともなっていることが明らかになったというニュースです(AFPBB NEWS)。例えば、1メガバイトの電子メールを1通送るのには、約25ワット時(フランス国立科学研究センター(CNRS))。CO2排出量にして20グラムだそうです。ある推定よると、今年送られる電子メールの数は1日当たり2930億件。必要な電力のほとんどは化石燃料で賄われることに。世界中の膨大な量のデータを処理するサーバーファーム(コンピューター・サーバーを大量に集積した施設)は、サーバーの運用にも、冷却用のエアコンにも多大な電力が必要。仏シンクタンク、シフト・プロジェクト(Shift Project)は最近発表した報告書の中で、現在の世界の電源構成に基づくと、情報通信技術が温室効果ガス排出量に占める割合は、2013年の2.5%から2020年には4%に増加すると指摘。この数字は民間航空業界(2018年時点で2%)を上回り、自動車業界(同8%)に迫るものだそうです。特に問題なのが動画とストリーミングサービスの急増だそうです。環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は2017年、世界的に流行し27億回以上視聴された韓国人歌手PSYの楽曲「江南スタイル(Gangnam Style)」の動画によって、小規模な発電所1年分の発電量に相当する電力が消費されたと推計したそうです。
https://www.afpbb.com/articles/-/3225635?cx_part=top_category&cx_position=4
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