さて、続いては「面白くなかった」編です。
最初に書きましたように、今年は「D」評価のものは9本もありました。
内訳は、洋画が4本、邦画が5本ですから、それほど差はなく、アニメも3本ありました。
「ブレイブ 群青戦記」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1033.html
「名探偵コナン 緋色の弾丸」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1038.html
「ゴジラvsコング」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1047.html
「竜とそばかすの姫」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1050.html
「ワイルド・スピード/ジェット・ブレイク」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1054.html
「アーヤと魔女」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1057.html
「科捜研の女」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1059.html
「G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1068.html
「エターナルズ」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1069.html
まずは「ブレイブ 群青戦記」です。
原作はマンガですが、予告編を見た時点で「戦国自衛隊」をイメージしていました。
しかし、まったく違ったどころか、設定から展開からすべてがムチャクチャでした。
高校生のアスリートたちが、戦国時代の武将相手にどうやって戦うのかが肝の部分でしたが、見ていてアホらしくなるほど、やっていることに納得できるものがありませんでした。
野球部は、ただひたすら硬球をバットで打っているだけでしたが、どうして金属バットそのものを武器として使わないの?硬球がなくなったら、どうして石を投げないの?
野球部はバカの集まりだ、と言っているようで逆に面白かったですが・・・
アメフト部は、槍を構えている相手に対してスクラムを組んで突進しようとします。
こうなると、高校生アスリートがバカの集まりだ、という以前に、こういう展開を企画した連中って、スポーツをやったことがないんじゃないの?と思えるほど、高校生たちの戦い方がムチャクチャでした。
それと、冒頭で突如タイムスリップした学校に武士たちが襲ってきて、大半の生徒や教師が殺されましたが、最後元の世界に戻ってきた時に、なぜか日常の平和な生活に戻ったような描き方をしていました・・・って仲間の大半は殺されてしまっているんだぞ!
この監督の無能さが現れてしまっている象徴的なシーンだったと思います。
これらに加えて、出演者たちの棒演技も相まって、トンデモない作品に仕上がってしまいました。
次は「名探偵コナン 緋色の弾丸」
ここ数年のコナンは、推理そのものよりもスケールの大きさだけを描いていて、本来の推理劇の面白さがまったく描かれていないのだけど、今作はとにかくそもそもの設定に無理がありすぎるというか、推理だけでなく展開も含めて、ほぼすべてがムチャクチャになっている作品でした。
犯人のやっていることがムチャクチャである、という以前に、「そんなことできるわけがない(あるわけがない)じゃん!」というものばかりでした。
どうやって園子の父親をたくさんの人がいるパーティー会場から拉致したの?しかも一人で、誰にも気が付かれずに。
大勢の人たちが見守る中、どうやってリニアモーターカーの中に侵入したの?
ブレーキの効かないリニアモーターカーが駅を突き破って大破したのに、どうして誰もケガ一つしていないの?
赤井秀一が時速1000kmで走行するリニアモーターカー内にいるターゲットを、後ろからゆっくりと銃を構えてピンポイントで撃つ・・・なんてシーンは、見ていて呆れるばかりだった。
こんなもの、ゴルゴ13でもゼッタイに引き受けないミッションだろう。
そして、判明した犯人もたった二人って、ちょっとあり得ないだろう。
というか、そもそもこの犯人の動機自体も「はあ?」というものだったし、とにかくこれらのプロットを作り上げた連中の頭の中がどうなっていたのか知りたいと思えるほどヒドい作品でした。
ツッコミどころ満載なのは嬉しいのですが、ちょっと盛り込みすぎです!?
続いては「ゴシラsコング」です。
大人気のゴジラとあのキングコングが戦うわけですから、迫力満点なのは織り込み済みです。
実際、迫力はありました。
ただ問題なのは、その展開というか、設定というか、途中でゴジラたちがたどり着く地球の内部にある別世界に、「重力反転」とかいうわけのわからない設定があるのですが、これがおそらく設定した本人たちもわけがわかっていないようで、実にいい加減でした。
さらに、実はゴジラとコングのバトルがメインではない、という「はあ?」という展開にも唖然としました。
メカゴジラを出したかったのは、何とか理解するとしても、あまりにも強すぎる設定にしたせいで、ゴジラの強さが目立たなくなってしまい、しかも最後ゴジラが勝てたのは、わけのわからないガキどものおかげだった、という変なオチになっていました。
このガキどもがゴジラを助けることができたのも、敵のアジトのセキュリティが信じられないくらいにガバガバだったおかげ、というのも見ていて興ざめでした。
あまり期待していたわけではないにしても、あまりにもぶっ飛んだ設定と展開だったので、看過するわけにはいかない、ということで「D」にしたものです。
続いて「竜とそばかすの姫」です。
これはホントひどかったです。
冒頭で、主人公すずの母親が亡くなるシーンが出てきますが、あまりの意味不明な出来事に呆然としながら物語は始まります。
それから、予告編でも盛んに強調していた「全世界を魅了する歌」ですが、あんなので世界中の人たちがのめり込むとはとても思えなかったのはいいとしても、そもそもが「世界で50億人が参加しているバーチャル世界」というのが、トンデモない大風呂敷なので、監督の細田守が考えている「世界」というのが、あまりにも小さすぎるという面が見えてしまいます。
「サマーウォーズ」で味をしめたせいで調子に乗り過ぎたとしても、発想が安易すぎました。
そして、タイトルにもある「竜」と「そばかす姫」ですが、エラそうにぶち上げたくせに、実は同じ日本にいて、同じ年ごろのガキ同士というのも、「だったら、最初から日本だけの設定にすりゃいいじゃん」と思ってしまうくらい、最初の設定と最後のオチとが合っていませんでした。
公開後ネットでもツッコミが殺到(?)していましたが、最後に主人公と少年が出会うシーンも、本来であれば感動的であるはずなのに、「父親のDVに遭っている少年をド田舎の少女が単身で助けに行く」というトンデモない展開だったので、割と本気で「細田守ってバカじゃないの?」と思ったほどでした。
さらには、序盤の「これは伏線か?」と思えるような描写が、実は何の意味もなくて、ただの捨てシーンだった、というのも大きなマイナスポイントでした。
とにかくヒドかったとしか言いようがありませんでした。
長くなりそうなので、ここで一旦切ります。
続きは「Part2」で。
最初に書きましたように、今年は「D」評価のものは9本もありました。
内訳は、洋画が4本、邦画が5本ですから、それほど差はなく、アニメも3本ありました。
「ブレイブ 群青戦記」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1033.html
「名探偵コナン 緋色の弾丸」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1038.html
「ゴジラvsコング」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1047.html
「竜とそばかすの姫」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1050.html
「ワイルド・スピード/ジェット・ブレイク」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1054.html
「アーヤと魔女」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1057.html
「科捜研の女」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1059.html
「G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1068.html
「エターナルズ」
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1069.html
まずは「ブレイブ 群青戦記」です。
原作はマンガですが、予告編を見た時点で「戦国自衛隊」をイメージしていました。
しかし、まったく違ったどころか、設定から展開からすべてがムチャクチャでした。
高校生のアスリートたちが、戦国時代の武将相手にどうやって戦うのかが肝の部分でしたが、見ていてアホらしくなるほど、やっていることに納得できるものがありませんでした。
野球部は、ただひたすら硬球をバットで打っているだけでしたが、どうして金属バットそのものを武器として使わないの?硬球がなくなったら、どうして石を投げないの?
野球部はバカの集まりだ、と言っているようで逆に面白かったですが・・・
アメフト部は、槍を構えている相手に対してスクラムを組んで突進しようとします。
こうなると、高校生アスリートがバカの集まりだ、という以前に、こういう展開を企画した連中って、スポーツをやったことがないんじゃないの?と思えるほど、高校生たちの戦い方がムチャクチャでした。
それと、冒頭で突如タイムスリップした学校に武士たちが襲ってきて、大半の生徒や教師が殺されましたが、最後元の世界に戻ってきた時に、なぜか日常の平和な生活に戻ったような描き方をしていました・・・って仲間の大半は殺されてしまっているんだぞ!
この監督の無能さが現れてしまっている象徴的なシーンだったと思います。
これらに加えて、出演者たちの棒演技も相まって、トンデモない作品に仕上がってしまいました。
次は「名探偵コナン 緋色の弾丸」
ここ数年のコナンは、推理そのものよりもスケールの大きさだけを描いていて、本来の推理劇の面白さがまったく描かれていないのだけど、今作はとにかくそもそもの設定に無理がありすぎるというか、推理だけでなく展開も含めて、ほぼすべてがムチャクチャになっている作品でした。
犯人のやっていることがムチャクチャである、という以前に、「そんなことできるわけがない(あるわけがない)じゃん!」というものばかりでした。
どうやって園子の父親をたくさんの人がいるパーティー会場から拉致したの?しかも一人で、誰にも気が付かれずに。
大勢の人たちが見守る中、どうやってリニアモーターカーの中に侵入したの?
ブレーキの効かないリニアモーターカーが駅を突き破って大破したのに、どうして誰もケガ一つしていないの?
赤井秀一が時速1000kmで走行するリニアモーターカー内にいるターゲットを、後ろからゆっくりと銃を構えてピンポイントで撃つ・・・なんてシーンは、見ていて呆れるばかりだった。
こんなもの、ゴルゴ13でもゼッタイに引き受けないミッションだろう。
そして、判明した犯人もたった二人って、ちょっとあり得ないだろう。
というか、そもそもこの犯人の動機自体も「はあ?」というものだったし、とにかくこれらのプロットを作り上げた連中の頭の中がどうなっていたのか知りたいと思えるほどヒドい作品でした。
ツッコミどころ満載なのは嬉しいのですが、ちょっと盛り込みすぎです!?
続いては「ゴシラsコング」です。
大人気のゴジラとあのキングコングが戦うわけですから、迫力満点なのは織り込み済みです。
実際、迫力はありました。
ただ問題なのは、その展開というか、設定というか、途中でゴジラたちがたどり着く地球の内部にある別世界に、「重力反転」とかいうわけのわからない設定があるのですが、これがおそらく設定した本人たちもわけがわかっていないようで、実にいい加減でした。
さらに、実はゴジラとコングのバトルがメインではない、という「はあ?」という展開にも唖然としました。
メカゴジラを出したかったのは、何とか理解するとしても、あまりにも強すぎる設定にしたせいで、ゴジラの強さが目立たなくなってしまい、しかも最後ゴジラが勝てたのは、わけのわからないガキどものおかげだった、という変なオチになっていました。
このガキどもがゴジラを助けることができたのも、敵のアジトのセキュリティが信じられないくらいにガバガバだったおかげ、というのも見ていて興ざめでした。
あまり期待していたわけではないにしても、あまりにもぶっ飛んだ設定と展開だったので、看過するわけにはいかない、ということで「D」にしたものです。
続いて「竜とそばかすの姫」です。
これはホントひどかったです。
冒頭で、主人公すずの母親が亡くなるシーンが出てきますが、あまりの意味不明な出来事に呆然としながら物語は始まります。
それから、予告編でも盛んに強調していた「全世界を魅了する歌」ですが、あんなので世界中の人たちがのめり込むとはとても思えなかったのはいいとしても、そもそもが「世界で50億人が参加しているバーチャル世界」というのが、トンデモない大風呂敷なので、監督の細田守が考えている「世界」というのが、あまりにも小さすぎるという面が見えてしまいます。
「サマーウォーズ」で味をしめたせいで調子に乗り過ぎたとしても、発想が安易すぎました。
そして、タイトルにもある「竜」と「そばかす姫」ですが、エラそうにぶち上げたくせに、実は同じ日本にいて、同じ年ごろのガキ同士というのも、「だったら、最初から日本だけの設定にすりゃいいじゃん」と思ってしまうくらい、最初の設定と最後のオチとが合っていませんでした。
公開後ネットでもツッコミが殺到(?)していましたが、最後に主人公と少年が出会うシーンも、本来であれば感動的であるはずなのに、「父親のDVに遭っている少年をド田舎の少女が単身で助けに行く」というトンデモない展開だったので、割と本気で「細田守ってバカじゃないの?」と思ったほどでした。
さらには、序盤の「これは伏線か?」と思えるような描写が、実は何の意味もなくて、ただの捨てシーンだった、というのも大きなマイナスポイントでした。
とにかくヒドかったとしか言いようがありませんでした。
長くなりそうなので、ここで一旦切ります。
続きは「Part2」で。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます