はぶて虫のささやき

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映画評1110 ~ マーベルズ

2023-11-10 | 映画評
今回は「マーベルズ」です。

マーベル・コミックのヒーローたちが活躍する作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の一作で、アベンジャーズ最強ともいわれる女性ヒーロー、キャプテン・マーベルを主役に描いた映画「キャプテン・マーベル」に続くシリーズ第2弾。キャプテン・マーベルが、アベンジャーズオタクな高校生ヒーローのミズ・マーベルと、宇宙ステーション「S.A.B.E.R.(セイバー)」に所属する敏腕エージェントのモニカ・ランボーとチームを結成する。
キャプテン・マーベル役はオスカー俳優のブリー・ラーソン。ミズ・マーベルことカマラ・カーンをドラマシリーズ「ミズ・マーベル」に続きイマン・ベラーニ、モニカ・ランボー役をドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」に続きテヨナ・パリスがそれぞれ演じる。MCU作品に数多く関わってきた、サミュエル・L・ジャクソン扮するニック・フューリーも登場。大ヒットドラマ「梨泰院クラス」のパク・ソジュンが出演し、ハリウッドデビューを飾る。メガホンをとったのは「キャンディマン」の女性監督ニア・ダコスタ。

主演:ブリー・ラーソン
共演:テヨナ・パリス、イマン・ベラーニ、ゾウイ・アシュトン、パク・ソジュン、サミュエル・L・ジャクソンなど

<ストーリー>
規格外のパワーと不屈の心を兼ね備え、ヒーロー不在の惑星を守るため幅広く宇宙で活動していたキャプテン・マーベル。そんな彼女のある過去を憎み、復讐を企てる謎の敵が出現する。時を同じくして、キャプテン・マーベルと、まだ若い新世代ヒーローのミズ・マーベル、強大なパワーを覚醒させたばかりのモニカ・ランボーの3人が、それぞれのパワーを発動するとお互いが入れ替わってしまうという謎の現象が起こる。原因不明のこの現象に困惑するなか、地球には未曽有の危機が迫り、キャプテン・マーベルはミズ・マーベル、モニカ・ランボーと足並みのそろわないチームを結成することになるが・・・


アベンジャーズの中でも最強と言われているキャプテン・マーベルである。

ただ、その彼女も手こずる相手が今回登場するのだが、彼女一人では物足りないと考えたのか、今回はさらに仲間が増える。

「アベンジャーズ」は総勢何人いるのだろう、と思うくらい、次から次へと出てきて、まったく違う状況の中で、まったく違う相手と戦ってきた人たちなのに、ある日突然同じ敵を相手にする、というかなり無理筋な設定なのだが、ここまでくるともうわけがわからない。

しかも、今回新たに登場するミズ・マーベルは、見た目もそんなにぱっとしない上に、いったいなぜあんな力を持っているのか、という前提がかなりいい加減だ。

腕に「バングル」というバンドをつけると力が備わるというもので、2つあるうちの1つを持っているわけだが、どうしてこの娘が持っているのかと言うと、「おばあちゃんが送ってきた」からだって。

こんなムチャクチャな理由で超能力を持つ者が増えるのだが、エンドロールの後にさっそく出てきて、「アントマン&ワスプ」の女性の方の前に現れる。

つまり、彼女も今回晴れて「アベンジャーズ」の仲間入りだ。

それに、彼女はラテン系の女の子。

キャプテン・マーベルは別として、今回登場するラスボスのダー・ベンと久々登場のモニカ・ランボーは黒人女性だし、アジア枠としては、法的にキャプテン・マーベルの夫として登場する男(韓国)がいるのだが、それに対して、ポリコレ軍団から「ラテン系がいないじゃないか」と苦情が来たのではないか、と思われるほど強引な感じだ。

系統でいけば、「スターウォーズ エピソード7」に出てきたローズ、みたいな感じ?

ネットなどでも、「ミズ・マーベルがかわいい!」という声が結構あったのだが、どういう感覚してんだろう。

できれば、早く消えてほしい!?

さて、内容であるが、この手のシリーズとしては100分と短い。

だからなのか、物語はどんどん進むのに、やたらと専門用語が出てくるのでわかりにくい上に、誰がどういう存在なのかよくわからないので、見ていてハラハラ・ドキドキ感はほぼない。

ただ、今回わかったのは、キャプテン・マーベルが今回のラスボス(クリー星人)の惑星ハラを滅亡に導いたこと、そしてそれに対して罪悪感を持っていることだが、その解決方法はアホみたいに簡単だった。

キャプテン・マーベルが破壊したために機能を果たさなくなったという惑星ハラの太陽は、キャプテン・マーベルがその壊れた太陽に突っ込んでいくだけで元に戻った!?

見ていて呆れるような展開だった。

もう少しやり方はなかったのか?

バトルもそんなに迫力のあるものではなく、ただ物をぶっ壊したり、あっちこっち飛び回っていたりするだけで、どう見たってラスボスの方が強いはずなのに、3人でよってたかってボコった結果、意外とあっとさりと片が付いた。

そして、ラスボスのせいで歪んだ(?)時空を元に戻すために、モニカ・ランボーが自らを犠牲にする・・・と思わせておいて、「実は生きていた」という実にベタで安易な展開には驚くほかはなかった。

3人による漫才チックなやり取りが随所に出てくるのだが、もはやドダバタ劇でしかない。

アイアンマンやブラック・ウィドウが死んだ時点で、「アベンジャーズ」も終わりにすればよかったのに、と個人的には思うのだが、もう収拾がつかない展開になっている。

ということで、面白いと思えるシーンがほとんどなかったものの、年末に改めて取り上げるほどでもないと思うので、評価は「C」にしておきます。

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