国民栄誉賞、いいんじゃないの？

「なでしこジャパン」に国民栄誉賞が授与されることが決定したそうだ。

http://www.asahi.com/politics/update/0802/TKY201108010677.html

団体では初めてだそうだが、まあ団体競技でもあり、まさに全員で勝ち取ったワールドカップ優勝だから、ある意味当然だと思う。

それに、歌手とか俳優・女優みたいに、好き嫌いが分かれる（あるいは、まったく興味がない人も多い）のとは違って、スポーツの場合、現実に皆の関心を集めたわけだから、もらう資格は十分にあると思う。

＜過去の受賞者＞
http://homepage1.nifty.com/keimurata/mm/s/30/glory1.htm

一部には「政治利用」だという声もあるようだし、実際菅首相としては、それしか頭にないのかも知れないけど、過去の受賞者の時の首相が誰だったか、なんて誰も覚えていないので、あまり心配することもないと思う。
授与する時に、満面の笑顔で出てきて「私も頑張ります！」くらいは言うだろうが、もはや何の影響もないのではなかろうか。
今さら「菅さんも頑張って！」などと言うヤツもいないだろうし・・・

また、「なでしこジャパンの澤選手たちが所属するチームが何やら胡散臭い」という話もあるようだけど、個々の選手に問題があるのならともかく、国民栄誉賞の授与自体には影響するものではないのではなかろうか。

もちろん、授与することによって、その胡散臭い企業がますます発展する、ということになっては困るけど・・・

＜「二階堂さんのブログ」より＞
http://www.nikaidou.com/archives/15454
http://www.nikaidou.com/archives/15403

私としては、同じスポーツ受賞者である千代の富士みたいに、「実は陰でトンデモないことをやっていた」という疑惑のある人間よりは、よっぽどいいと思っている。

ただ、当然のことながら、受賞するに相応しい人物に授与しているはずなのだから、そうでない人物だとわかった時には「返還させる（剥奪する）」という選択肢も設けるべきだと思う。

単に「すばらしい記録を作った」というだけではなく、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった」というのが選考の条件であるのなら、「社会に暗い失望感を与えた」相撲界において、その先導者的存在であったと疑われている千代の富士などは、場合によっては剥奪してもいいのではないかと思う。

でなければ、賞そのものの「品格」が下がってしまうような気がする。

あの「名球会」みたいに・・・