やっぱ、残念！？

中田英寿引退。

今日は、スポーツ紙だけではなく、一般紙の一面もこの話題だった。

そこまでの選手なのか、という気もしないではないが、逆に言うと、中田のような選手は、現時点で日本選手の中ではかなり際立っていたのだと思う。

中田の出現が１０年早すぎたのか、あるいは日本が１０年遅れているのか。
とにかく、日本は彼を生かし切れず、最後にはピッチ上で泣かせてしまった。

相当悔しかったに違いない。
誰もシュートを打とうとしないし、１対１の場面で勝負しようともしない。

たぶん、Ｗ杯に出場しただけで、もう満足していたのだと思う。
強豪クロアチアには負けなかったし、あのブラジルからは、何と１点取った。
これ以上望むなんて贅沢だ、と思っていたのだろう。

そんなチームが勝てるはずがない。

そもそも「キラーパス」というネーミングがおかしい。

誰も変だとは思わなかったのだろうか。
「キラー」って、いったい誰を殺すというのか。

ロベルト・カルロスの強烈なクロスのように、下手にクリアしようとすると、オウンゴールを誘ってしまうようなものすごいパス、というのではない。

結局、パスに反応できなくて「味方のチャンス」を殺してしまっているだけだった。

同じようなポジションにいる小野伸二との違い。

小野の場合は、味方の受けやすい「やわらかい」パスが特長だ。
だから味方としても、受けることはできるのだが、その先にはディフェンスが待ち受けているから、もう１本パスを繋げなければいけない。

中田の場合は、そのパスが通れば決定的なチャンスにつながる。
しかし、残念ながら、反応できる選手がいなかった。

いや、もしかして、柳沢みたいな選手は、わざと反応しなかったのかも知れない。
なぜなら、もしそのパスを受けると、シュートをしなければならなくなるからだ。
シュートすることが大嫌いな柳沢としては、中田のパスはいい迷惑だったのだろう。

かわいそうな中田。
次の監督に期待してもよかったのに、とも思うが、監督が変わったくらいでは、日本選手の意識は変わらないだろう、と諦めたのかも知れない。

次の監督に望むこと。

まずは、シュートを打つことが大好きな選手をＦＷに選ぶこと。
そして、宮本のような「いい子」ではなく、少々反発はしても「勝ちたい」と本気で思っている選手を選ぶこと。

いつか、中田が監督としてして帰ってくることを夢見て・・・