はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
映画やスポーツも大好きです!
(旧:はぶて日記)

映画評1004 ~ search/サーチ

2021-05-05 | 映画評
今日は、かなり前にテレビで放映していて、録画していたのをかっすり忘れていた「search/サーチ」を見ました。

『スター・トレック』シリーズなどのジョン・チョーを主演に迎えたサスペンス。失踪した娘を捜すために彼女のパソコンを操作する父親の姿を描く。『ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR』の監督を務めたティムール・ベクマンベトフが製作、眼鏡型端末 Google Glass だけで撮影した短編が話題を呼んだアニーシュ・チャガティが監督と共同脚本を担当。ドラマシリーズ「ウィル&グレイス」などのデブラ・メッシングらが共演した。パソコンの画面の中で全てのストーリーが展開する。

主演:ジョン・チョー
共演:デブラ・メッシング、ジョセフ・リー、ミシェル・ラーなど


<ストーリー>
ある日、デビッド(ジョン・チョー)の16歳の娘マーゴットが突然姿を消す。行方不明事件として捜査が行われるが、家出なのか誘拐なのか不明のまま37時間が経過する。娘の生存を信じるデビッドは、マーゴットのパソコンでInstagramなどのSNSにログインする。そこで彼が見たのは、自分が知らなかった娘の一面だった。


2018年の作品だそうだが、行方不明になった娘を探すために、パソコン(ネット)を駆使して探し出すという、ちょっと斬新な(?)な映画だ。

ネットでの評価が結構高かったので、見ることにしたのだが・・・

パソコンを駆使して、というのはいいのだけど、とにかくパソコンの画面しか出てこないので、見にくい上に、途中でダレてくる。

展開としては、「娘はいったいどこへ?」というものなので、ちょっと先が気になるものではあるのだけど、残念ながら中盤以降急に変になってくる。

まず、主人公の弟が出てくるのだけど、こいつは結構なクズ野郎で、事件に直接絡んではいないとは言え、娘について重要なある事実を明かす。

それは「娘がピアノの練習をしなくなったのは、亡くなった母親を思い出してしまうからだ」ということなんだけど・・・

そういうことは、もっと早く言うべきことじゃないの?

しかも、相談を受けたこのクズ弟は、何と娘にドラッグを教えてしまう。

そんなことにも気が付かない父親(兄貴)も情けないけど、それは事件にはまったく関係のないものであり、物語はもっと変な結末へ向かう。

やがて犯人(?)が判明し、行方不明となった(と言うか、実は崖から突き落とされた)娘の捜索が行われるのだけど、すでに行方不明になってから1週間近くも経っていた。

警察から「行方不明になってから5日が限度です」と言われた父親は、「いや、2日目に嵐が来ていたから、あと3日だ」と、何だか訳の分からないことを言い出す。

つまり、水も食料もない中で5日間生き残るのは難しい、ということに対して「途中で雨が降ったから水分は補強できたはずだ」という意味での反論なんだろうけど・・・

娘は山で遭難したとか、そういうわけではない。

崖から落ちて意識不明の状態だったわけだ。

確かに助け出された時にはそういう状態だったけど、どういう状態で落ちたにしても、少なくとも骨折等はあったはずで、動けない状態の時に嵐なんかに遭ったら、水分を補給云々どころか、容体はますます悪くなる一方だろう。

何でそういう理屈にしたのか、監督の頭の中が気になる。

それらを含めて、この父親はしつこい上に、娘の同級生を殴りつけるなど、同情したくなる気持ちがまったく起きない設定(?)になっている。

などという展開の中、最終的には「娘は生きていた!」という結果になるのだけど、実に違和感バリバリの展開だった。

本来であればハッピーエンドで良かった、という内容なんだろうが、どうにも納得のいかない結末だったことは確かだ。

実は犯人(の母親)であった刑事も、ニセの犯人まで作り上げて、息子の犯行を隠そうとするのだけど、それは「息子を何としても犯罪者にはしたくなかった」という、ただただ身勝手な動機で、しかも無関係な人間を一人殺したにもかかわらず、そこに謝罪という言葉も一切ないクズ女だし、とにかく登場人物に感情移入できる者が一人もいない。

あの殺された男は、いったい何だったの?

こんな内容にもかかわらず、ネットでの評価が異常に高いのはなぜだろう、と思っていたのだが・・・

主人公を演じたのは「スター・トレック」にも出ているのだが、名前からは香港の俳優かと思っていたが、実はチョー〇ン人だ。

そして、彼の家族も全員そう。

つまり、そういうことだ。

ネットでベタ褒めしている人たちの映画評を読んでみると、本当に見ているのかどうかわからないような「鳥肌が立った」とか「とにかくすごい!」みたいなものが多かったのも、そういうわけなんだろう。

別に韓国映画というわけでもないのに、ここまで持ち上げようする理由は、いったい何なんだろう。

こんなことをしたって、映画の興行に影響するとも思えず、ますます嫌われるだけなのに、そういうことには気が付かないのかねえ。

ネットでの評価は、あまりアテにはならないということはわかっていたのだけど・・・

ということで、評価は「C」にします。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画評1003 ~ JUNK HEAD | トップ | 今シーズンも、もう終わった!? »

コメントを投稿

映画評」カテゴリの最新記事