「化学物質」というだけで拒否反応を示す人たち

東京ビッグサイトで開催されたアートイベント「デザインフェスタ」において、食中毒騒ぎがあったそうだ。

都内の焼き菓子店が販売していたマフィンを食べた人が食中毒にかかったのだとか。

「納豆みたいな臭いがした」ということだけど、そんなものよく食えたなあ、という気もするが、和栗とチョコチップ、スイートポテトのマフィンから、すべて納豆みたいな匂いがするという報告があったらしい。

いったいどんな作り方をしていたのか気になるところだが、ニュースなどではその点については触れていなかった。

店側も、「外気温が高かったので、一部が傷んだものと思われる」というコメントを残しているだけなので、詳細はわからない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f6fd92c8d589f11cb8f07461e4e6d98e4b379151

ところが、これに噛みついたのがホリエモンだ。

彼は、自らこの店のホームページ等を確認した上で、店のコンセプトが『保存料無添加で、砂糖半分で、お子様にも安心してお召し上がりいただけます』であることについて激怒していた。

その激怒した部分が以下の通り。

『オーガニック志向、ナチュール志向、ほんとに行くところまで行っちゃったね。反ワクとか参政党とか……もうヤバイ。あいつらマジやべぇ。怖い。これまで人間たちが積み上げてきた知見とか知識、知恵がヤバい奴らに全部台無しにされてるっていうのがマジで怒りを覚える。何のために保存料があるんだと。スイーツって砂糖をたくさん入れることで日持ちがしたりするんで、それを半分にするとか、アホか。食品添加物に対する怖がり方がハンパない』

『ヤバい食品添加物と人間の役に立つ食品添加物ってだいたい選別終わってるんだよね。公害事件だったり薬害事件だったり、いろんな悲惨な事件を経てきて我々は学んで、食品添加物にしてもワクチンにしても健康被害とかがないようなかたちにどんどんなってきているのに、こういった「食品添加物を使わないことが安心なんだ」みたいに……逆じゃん。子どもがこのマフィン食って食中毒になったらヘタすりゃ死ぬよ』

彼は、人をバカにするきらいがあり、時々方向違いの反論をすることもあるが、基本的には頭のいい人だし、言っていることが正論であることが多い。

今回彼は、「食品添加物は害である」といまだに考えている人たちを批判しているわけで、確かに「化学物質」というだけで、拒否反応を起こす人は結構いる。

「農薬を使わない方が安心」という主張をする人もいて、彼らは農薬を使わない野菜などは、まったく無害であると信じているようだが、農薬によって排除された有害な物質のことなどまったく考えていない。

しかも、この手の人たちは、「お前ら農薬なんか使ってんじゃねえよ」とばかりに、作っている人たちだけでなく、食べている人たちの邪魔までする。

その典型的な例がヴィーガンだろうけど、まさに「お前らが、一番の害悪じゃ」というわけだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d5b3c1985377ffbc3f2c35f2b16169f41b8534ea

ちょっと内容は違うが、熊の被害に遭っている人たちが熊を駆除していることに対して、「何てヒドいことをするんだ」と言うだけでなく、「人間こそが一番の害獣だ」とか言うヤツがいる。

こいつらがどうしようもないバカなのは、そういう自分自身も「害獣」であると言っていることに気が付いていないことだろう。

まあ、この手の連中はなぜか「オレたちはお前たちと違う」と思っているようで、自分たちを批判の対象からはずすことに何のためらいもないので、理屈で説得しようとしてもムダなのだが・・・