いつも「悪意」は十分伝わってくるのだけど、意外(?)にも「何が言いたいの?」という内容のものも結構多いのが天声人語。
今日の作品。
まずは、例によって全文引用します。
<6月12日の作品>
安倍首相夫人、昭恵さんの発言が話題になっている。「私は家庭内野党」だといい、「原発反対」の考えを改めて語った。その真意が取り沙汰されてもいるが、毎週の「官邸前抗議」ならぬ家庭内の異論に、首相は何と答えるだろう▼ギャグマンガ家、赤塚不二夫の母も家庭内野党だったらしい。戦争中に憲兵をしていた父と異なり、母は戦後ずっと社会党ファンだった。選挙のときはいつもけんかになり、母は「こればかりは夫婦といえどもちがう」と譲らなかったという▼一家は旧満州からの引き揚げ者だ。終戦で父はソ連軍に連行され、母が幼子の手を引いて帰国した。働きながらの子育ての辛苦が「革新的な意識」につながったのでは、と息子は推測している。遅れて戻った父は憲兵時代の思想が抜けなかった▼赤塚と憲法学者の永井憲一さんとの共著『「日本国憲法」なのだ!』(草土〈そうど〉文化)で知った。30年前の本だが、版元の若い社員が「この本はわかりやすい。いま憲法が学校であまり教えられていない」と言うので、急いで改訂新版を出したという。小学校高学年なら十分読める内容だ▼「日本はもう戦争はいたさないのだ!」とバカボンのパパが宣言する。「国の政治は国民が信用してまかせた議員がするニャロメ!」とニャロメが言う。赤塚マンガの主役、脇役が総動員で憲法を語る▼永久不可侵のはずの基本的人権も、「いつも努力しないとなくなってしまうかも」。アッコちゃんが鳴らす警鐘は今も響いている
いきなり安倍首相夫人の話が出てくるけれど、夫婦で考え方が違うのは、別に不思議でもなんでない。
昭恵夫人がどう考えようが、彼女は政治家でも何でもないので、家庭内でどんな抗議・主張があっても、それが安倍首相の行動に影響を及ぼす方がおかしい。
それでなくても「出しゃばりすぎだ!」と言われている夫人である。
彼女については、「アンタの発言で、安倍首相自身が、ひいては日本国が混乱してしまうかも知れない、ということをちゃんと考えてんのか?」くらいのことしか言えない。
それを利用しようとしているのが野党であり、反日マスコミなわけだから。
そんなことより・・・
わけがわからないのはその次から。
赤塚不二夫さんの家庭内で「夫婦で考え方が違う」のは別にいいのだけど、「母も家庭内野党だった」ということは、当然のことながら「父が与党」ということなる。
父が主で、常に権限を持っている。
朝日新聞的には、それでいいの?
というのは言いがかりだけど・・・
赤塚さんの母が「革新的な意識」を持つようになったのはいいとしても、父が「憲兵時代の思想が抜けなかった」というのは、具体的にどういうこと?
ソ連に連行されて、連行先でヒドい目に遭ったとしたら、普通「こんな(ソ連みたいな)国は嫌いだ」と思うのが当然ではなかろうか。
それが共産主義国家・社会主義国家の否定につながるのは、ごく自然な流れだと思うのだけど。
それを指して「革新的ではない」と言っているわけ?
でないと、赤塚さんの父のどこがどう「いけない」のかわからない。
そもそも「憲兵さんの思想」はいけないの?
少なくとも「いけない」とは書いていないけど、そうとしか読めない。
あと・・・
赤塚さんと憲法学者の永井憲一さんの共著『「日本国憲法」なのだ!』についても、どこをどう推奨しているのかよくわからない。
「憲法がわかりやすい」からいいの?
それとも、バカボンとか赤塚マンガの登場人物たちが出てくるからいいの?
だいたい「永久不可侵の基本的人権」とか言っている朝日新聞が、一番人権(特に日本人の)を侵害しまくっているくせに、『「いつも努力しないとなくなってしまうかも」。アッコちゃんが鳴らす警鐘は今も響いている』とは片腹痛いわ!
結局、このコラムで何が言いたかったのかよくわからない。
「家庭内野党」のことなのか、「日本国憲法なのだ!」がいい本だということなのか。
もしかして「野党の方が正しい」ということが言いたかった?
わざわざ安倍首相夫人を持ち出したのも、「だから何なんだ?」としか言いようがないし、どうせなら、これをテーマに安倍さんを貶めた方が良かったんじゃないの?
今日の作品。
まずは、例によって全文引用します。
<6月12日の作品>
安倍首相夫人、昭恵さんの発言が話題になっている。「私は家庭内野党」だといい、「原発反対」の考えを改めて語った。その真意が取り沙汰されてもいるが、毎週の「官邸前抗議」ならぬ家庭内の異論に、首相は何と答えるだろう▼ギャグマンガ家、赤塚不二夫の母も家庭内野党だったらしい。戦争中に憲兵をしていた父と異なり、母は戦後ずっと社会党ファンだった。選挙のときはいつもけんかになり、母は「こればかりは夫婦といえどもちがう」と譲らなかったという▼一家は旧満州からの引き揚げ者だ。終戦で父はソ連軍に連行され、母が幼子の手を引いて帰国した。働きながらの子育ての辛苦が「革新的な意識」につながったのでは、と息子は推測している。遅れて戻った父は憲兵時代の思想が抜けなかった▼赤塚と憲法学者の永井憲一さんとの共著『「日本国憲法」なのだ!』(草土〈そうど〉文化)で知った。30年前の本だが、版元の若い社員が「この本はわかりやすい。いま憲法が学校であまり教えられていない」と言うので、急いで改訂新版を出したという。小学校高学年なら十分読める内容だ▼「日本はもう戦争はいたさないのだ!」とバカボンのパパが宣言する。「国の政治は国民が信用してまかせた議員がするニャロメ!」とニャロメが言う。赤塚マンガの主役、脇役が総動員で憲法を語る▼永久不可侵のはずの基本的人権も、「いつも努力しないとなくなってしまうかも」。アッコちゃんが鳴らす警鐘は今も響いている
いきなり安倍首相夫人の話が出てくるけれど、夫婦で考え方が違うのは、別に不思議でもなんでない。
昭恵夫人がどう考えようが、彼女は政治家でも何でもないので、家庭内でどんな抗議・主張があっても、それが安倍首相の行動に影響を及ぼす方がおかしい。
それでなくても「出しゃばりすぎだ!」と言われている夫人である。
彼女については、「アンタの発言で、安倍首相自身が、ひいては日本国が混乱してしまうかも知れない、ということをちゃんと考えてんのか?」くらいのことしか言えない。
それを利用しようとしているのが野党であり、反日マスコミなわけだから。
そんなことより・・・
わけがわからないのはその次から。
赤塚不二夫さんの家庭内で「夫婦で考え方が違う」のは別にいいのだけど、「母も家庭内野党だった」ということは、当然のことながら「父が与党」ということなる。
父が主で、常に権限を持っている。
朝日新聞的には、それでいいの?
というのは言いがかりだけど・・・
赤塚さんの母が「革新的な意識」を持つようになったのはいいとしても、父が「憲兵時代の思想が抜けなかった」というのは、具体的にどういうこと?
ソ連に連行されて、連行先でヒドい目に遭ったとしたら、普通「こんな(ソ連みたいな)国は嫌いだ」と思うのが当然ではなかろうか。
それが共産主義国家・社会主義国家の否定につながるのは、ごく自然な流れだと思うのだけど。
それを指して「革新的ではない」と言っているわけ?
でないと、赤塚さんの父のどこがどう「いけない」のかわからない。
そもそも「憲兵さんの思想」はいけないの?
少なくとも「いけない」とは書いていないけど、そうとしか読めない。
あと・・・
赤塚さんと憲法学者の永井憲一さんの共著『「日本国憲法」なのだ!』についても、どこをどう推奨しているのかよくわからない。
「憲法がわかりやすい」からいいの?
それとも、バカボンとか赤塚マンガの登場人物たちが出てくるからいいの?
だいたい「永久不可侵の基本的人権」とか言っている朝日新聞が、一番人権(特に日本人の)を侵害しまくっているくせに、『「いつも努力しないとなくなってしまうかも」。アッコちゃんが鳴らす警鐘は今も響いている』とは片腹痛いわ!
結局、このコラムで何が言いたかったのかよくわからない。
「家庭内野党」のことなのか、「日本国憲法なのだ!」がいい本だということなのか。
もしかして「野党の方が正しい」ということが言いたかった?
わざわざ安倍首相夫人を持ち出したのも、「だから何なんだ?」としか言いようがないし、どうせなら、これをテーマに安倍さんを貶めた方が良かったんじゃないの?
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