「噛んで、噛んで」というアホ、噛むバカ

ソチ五輪・男子フィギュアで、羽生選手が見事金メダル獲得！

とても嬉しい！


などということが言いたいのでは、もちろんない。

毎度メダルを獲得すると、なぜか記者やカメラマンが「メダルを噛んでください」などと要求し、それをバカ面で噛んでいる選手の姿が新聞や雑誌に載る。

これが、まったく理解できなかった。

一部には「ホントに金（または銀）かどうか確かめている」などという理由がまことしやかに言われているが、噛んで金かどうかわかるわけがないだろう。

その昔、渡された金貨がホントに金なのかどうか、噛んで確かめたという話は聞いたことがある。

純金は少し柔らかいので、噛めば歯形がつくかららしい。

だけど、金メダルなんて、そもそも純金じゃないし、下手に噛んで歯形がつこうものなら、エラいことになってしまう。

だいたい「これは金か、またはそれ以外の金属か」という問いがあった場合は、噛んで確かめる、ということも理屈だけど、表彰式なのだから、それはまったく関係ない。


あと「噛むところを写真に取ると、本人の顔とメダルとか同時に撮れるので、画になる」という人もいる。

メダルを首から下げていると、同時に撮ろうとすると顔が小さくなるのはわかるが、だからと言って、それを噛むという形にした理由にはなっていない。

だいたい、どう見たってあの姿は変だろう。

「お前、頭おかしいの？」としか思わない。

ホント、見ていて意味不明な画の代表だった。

いくら圧倒的な強さで金メダルを勝ち取った選手も、メダルを噛んだ瞬間に、バカ面になってしまう。


ところが、さすがにアスリートの中にも「バカなことをやめろ」と思っていた人がいたようで、ＩＯＣが選手たちに「メダルを噛むな」という指示が出たらしい。

それを忠実に実行したのが、ノルディックスキーで銀メダルを獲得した渡部選手。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140215-00000007-dal-spo



やはり、カメラマンから「メダルを噛んで」と言われたらしい。

このカメラマンは、ＩＯＣの指示を知らなかったのか？

まあ、知らなかったのかも知れないけど、毎度毎度「メダルを噛んでください」と言っていると、そうするのが当たり前のようになっていたのは事実だろう。

ＩＯＣも、もっとマスコミに対して「メダルを噛んでください、と要求しないでください」と言えばいいのに。

こそっと「噛むな」と指示を出したりするから、いまだにバカが「噛んで、噛んで」と要求する。


最近メディアによく出ているな竹田恒泰氏（ＪＯＣの竹田会長の息子らしい）が、ツイッター上で「メダルは噛むな。品がない上に、メダルを侮辱することになる」と発信したらしいけど、ホントおっしゃる通り。

下品以外の何物でもないだろう。

カメラマンも、「どうせアスリートはバカだから、どんな要求でも聞いてくれる」と思っているんだろうけど、いくら相手が脳が筋肉でできている連中とは言え、アホな要求をしている自分たちもアホに見える、ということを忘れてもらっては困る。


ところで・・・

羽生クンは、メダルなんか噛んでないよね？