老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

なんということでしょう~

2016-10-02 09:30:13 | 俳句
           🐇     狐狸よりも人間恐し百物語

    

俳誌で今月の秀逸句に選ばれていた。
この句、今年の夏ある(しりとり俳句)で毎年の恒例らしく、「百物語」の季語を100句詠み繋いだ。
私も参加させてもらった内の1句である。

  寺山修司の 詩 にこのようなのがある。

        この世で一番小さな棺桶は 筆箱です

        そして 死体は一本の赤鉛筆です

        なかを一本の血管が通っています

       
        赤鉛筆で書いた詩は 血で書いた詩で

        消しゴムは 消えていった魂たちのお墓です

     
        さて あなたは

        詩の中で何人死なせたかな?
                 
                   (ぼくの作ったマザーグース)


恐いのは自分も含めて (に ん げ ん)
修司のシニカルな詩をふーと思い浮かべた。
  
        🐇    百物語まるで異界を見しごとく

他に選をされていた百身物語の句。

なんということでしょう~。
昨日、今日(しり取り俳句)から生まれた句が生き生きとブログで甦った。

   

一番恐いのは 猫の 姫さま。
私たち夫婦をとりこにして、がんじがらめにしている。
コメント
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