![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/85/1db903bd9f340708ae10cf1904f4b504.jpg)
☆ 稲架解きて野面の末を見なほせり 佐野まもる
稲架も最近は見なくなった。
機械が一台あれば、その場で稲を刈って、脱穀ができ、籾摺りまでしてしまう。
よほど、機械の入れぬ狭い土地や、段々畑などでしか稲を刈り、稲架を立ている光景には出会わない。
佐野まもるは徳島県出身の俳人。(明治32年生 昭和59年没)馬酔木同人
一連の農作業を終えて、稲架も解体をした。
剣山が遥かにみえたか?それとも高越山か?
吉野川に沿った広々とした阿波平野を望み、野良仕事を終えしみじみと古里への感謝の念がわいたのであろう。
すぐ浮かぶまもるの句
☆ 天明は遍路のわらじ結ふに足る 佐野まもる
(早発ちの遍路は、宿の土間にさす幽かな明け暁けの明りで草鞋のひもを結んだ。宿の戸口では今日の遠い行程が待っている。 まもる自証)
阿波はお四国お遍路の国。
たとへ遍路に発たずとも、日常生活で遍路姿に接し、遍路鈴を聞く環境にあった。遍路の名句が多い。
☆ 二三段雪のきざはしクリスマス
☆ みずひきは紅をかなしむ陵の花
☆ 白峰はみささぎながら茸にほう
散歩の途中で見た稲架。
我が家へは、お隣さんから新米が届いた。
心が浮き浮き、、、、。
🍒 マッチ棒ごとき燈台天高し