老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

  桑の実

2018-05-11 10:56:27 | 俳句

        

 散歩径に桑の実があった。
懐かしい。
熟して、黒みががった紫色にはまだ少し時間がかかる。
しかし、綺麗な色だ。
プツプツと月並に例えるなら、金平糖を大きくしたような実である。

        🍒     桑の実を見つけて童ごとうれし

        🍒     桑の実を食べただらうと母の言う
                  (類想いっぱい)

        🍒     はからずも母の忌なりぬ桑苺    

 子供の頃が思い出される。
桑の実を食べるとお腹をこわすと、母に言われていた。
隠れて食べたつもりでも、みんなお見通し。
舌や唇が黒くなっているから。

 
       

 桑の葉に蝸牛がしがみついている。
なかなか蝸牛も、最近は見れない。
探すと、あっちこっち、沢山いる。
まだ桑の実の青い、日の当たらない裏側に集まっているようだ。

        🍒     桑の葉がまさか好きかよ蝸牛

        🍒     ででむしよ吾足と杖もて歩く
                    (理屈?)

       
辺りの草むらに蛇いちごがある。

      

        🍒     へび苺伏流水の音のして

        🍒     蛇苺に心残して足早に 

田舎の散歩径。
季語の宝庫であるのに、句は出来ぬ。    
      
コメント
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