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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    (頭) しぼってしぼって吟行句

2018-06-17 17:45:35 | 俳句

           

 買物の途中、亀鶴公園へ寄る。
目的は散歩をすることだったが、まだ菖蒲の花が残っていた。
花がらを取った後だった。
美しい花を取り残してあり、まだまだ鑑賞に堪える花が咲いていた。

 ラッキー。
取敢えず頭を絞って、吟行句に挑戦を。

       🍒     木の橋を渡る靴音風涼し

  

        🍒     渾身に咲く菖蒲遺伝子あると

        🍒     明日はみな刈りとられる菖蒲かな

 花の命は短い。菖蒲園の菖蒲は全て刈り取り、根を抜いて来年のための作業をするという。
今日は日曜日。きょうまでの命だったのか?

         

        🍒     菖蒲畑風きて七色の波生るる

    

 向うのこんもりと繁った山のような島は亀島。古墳である。

         🍒     起伏ありける緑陰や古墳群  

         🍒     すれ違ふ緑陰互ひ杖もちて

     

 良く来るこの散歩径。初めてこんな石の置物に気がついた。
四角い石に八角形の穴。
穴があれば覗いてみるのが習性。
何と讃岐富士が見えた。

         🍒     五月晴穴より覗く讃岐富士

         

 木の洞に蝸牛がいた。
好奇心の強い私でなくては小さな洞など覗かない、、、可笑しかった。

         🍒     「みいつけた」洞にかくれる蝸牛

     

         🍒     七曜や照る日曇る日四葩咲く

        

         🍒     黄色い花に黄色い梅雨の蝶々

         🍒     さきがけて木の暗がりを梅雨の蝶

         🍒     美女柳八雲旧居で見しことも

子供の頃、我が家では柏餅の代わりにこの蔓の葉でお団子をつつみ、蒸籠でむしていた。
こな葉を今日は見つけた。
つやつやとお日さまに映えている。
私はう めむもどき と思っていたが、性格な名前はどうも違うみたいだ。

        

         🍒     母存れば蒸し団子あり半夏生

         🍒     存問す父母兄姉苗代寒

 思いがけない吟行の梅雨の晴れ間を賜った。
コメント
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