
買物の途中、亀鶴公園へ寄る。
目的は散歩をすることだったが、まだ菖蒲の花が残っていた。
花がらを取った後だった。
美しい花を取り残してあり、まだまだ鑑賞に堪える花が咲いていた。
ラッキー。
取敢えず頭を絞って、吟行句に挑戦を。
🍒 木の橋を渡る靴音風涼し


🍒 渾身に咲く菖蒲遺伝子あると
🍒 明日はみな刈りとられる菖蒲かな
花の命は短い。菖蒲園の菖蒲は全て刈り取り、根を抜いて来年のための作業をするという。
今日は日曜日。きょうまでの命だったのか?

🍒 菖蒲畑風きて七色の波生るる

向うのこんもりと繁った山のような島は亀島。古墳である。
🍒 起伏ありける緑陰や古墳群
🍒 すれ違ふ緑陰互ひ杖もちて

良く来るこの散歩径。初めてこんな石の置物に気がついた。
四角い石に八角形の穴。
穴があれば覗いてみるのが習性。
何と讃岐富士が見えた。
🍒 五月晴穴より覗く讃岐富士

木の洞に蝸牛がいた。
好奇心の強い私でなくては小さな洞など覗かない、、、可笑しかった。
🍒 「みいつけた」洞にかくれる蝸牛

🍒 七曜や照る日曇る日四葩咲く

🍒 黄色い花に黄色い梅雨の蝶々
🍒 さきがけて木の暗がりを梅雨の蝶
🍒 美女柳八雲旧居で見しことも
子供の頃、我が家では柏餅の代わりにこの蔓の葉でお団子をつつみ、蒸籠でむしていた。
こな葉を今日は見つけた。
つやつやとお日さまに映えている。
私はう めむもどき と思っていたが、性格な名前はどうも違うみたいだ。

🍒 母存れば蒸し団子あり半夏生
🍒 存問す父母兄姉苗代寒
思いがけない吟行の梅雨の晴れ間を賜った。