老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     「ニャロメ」

2018-06-14 23:47:46 | 俳句

       

  最近、我が家に我が物顔で居ついているノラ猫の「ニャロメ」

散歩の途中、このノラと会話を交わした。
よくおしゃべりをする猫で、こんなノラ猫は初めてだった。

 次の日は我が家のベランダを訪れて「ニャーニャー ニャュン」
窓ごしに話かけてくる。
なんと人なつっこい猫だ。

夫も私もこの人なつっこさに魅入られてしまった。
姫のように、美人じゃない。器量は悪い。それに優るのが、よくおしゃべりをすることだ。

姫の買ったばかりの新品の猫ハウスがあって、捨てるに忍び難くベランダにそのままにしていた。
そこを棲みかとして、毎日寝るようになった。
訴えるような眼で私を見上げて、「ニャーン、ここにいてもいいでしょうニャーンン」

困った。
今日もマンションの掃除に出かけた。
マンションで猫や犬が飼えないから、この家に越して来たのに、ノラなぞとても連れて行けない。
愛情が移ると困ると思いつつ、せめてここに居る間はひもじい思いをさせられなくて、朝晩、餌を与えている。

 まことに困る。
ベランダに出ると、足元にまつわって歩けない。
顔が見えないと「ニャロメーニャロメー」と呼ぶと、お隣との塀を安々と跳び越えて
「ニャーン」と疾風のようにやって来る。

困った、困った。困った。


散歩の途中、杏を、、、
少し痛みかけたのが目の前にある。綺麗なのはさすが盗れなかった。
躊躇をしたが一個、失敬をした。

  


       🍒     ためらいつ杏盗り吾大泥棒


       🍒     おろし金鼻をくすぐる新生姜

       🍒     起きて見ろ朝焼け雲の神々し    


コメント
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