老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   「殿が俳句のヒント」に    (天才 志村どうぶつ園)

2018-06-24 10:29:29 | 俳句
           

 昨夜のテレビ番組。
志村けんの番組で可愛い動物が出てくるので、時々見ている。
出演者は皆、動物好きらしく、好きでなくては生の動物を愛している表情はできぬだろう。

昨夜は、動物救護センターで保護をされているワイヤーホックスをタレント某君が洗ってやっていた。
毛むくじゃらのホックステリアが綺麗に洗われ散髪をしてゆく過程がテレビの画面を流れてゆく。
ホックステリアとすぐ気ずき、夫を呼んでテレビの画面に釘づけになる。

私が 殿 を世話していた場面が目の前で再現をされている。
細部にわたり仕草、顔の表情が全くそっくりだ。
温めのお湯で身体は気持ちよさそうに洗わすが、顔は厭がって苦労をしたものだ。
その、頭から顔、耳まで、シャーワヘッドをタオルで巻いて洗うと、嫌がらずにいるなんてこと知らなかった。
いつも自分が世話をしていたが、本も読まず自然体で接していた。動物を扱うプロにアドバイスを乞うた事もなく、何んと殿に嫌な思いをさせていたか、今知るなんていい加減な馬鹿な飼い主だったのかを思い知らされた。

それにしても、あんな可愛い犬を捨てる人がいるなんて。
まことに、瓜二つというが、「殿」とそっくりのホックステリアだった。

 テレビを観た人から、飼いたい、引き取りたいと沢山に申し出だあるに違いない。

昨夜は殿が生き返ったようで、泣いたり笑ったり夫婦して殿を偲んだ番組だった。

 殿は洗い終わり、身体を乾かして美男子になった途端、大きく息をして「ふっー 」と声を出す。そのため息とも、終わった感のやすらぎとも、我慢をしていた仕草が本当に可愛かった。

     

殿は病気ばかりして、お医者さんと縁が切れなかった。
最後は癌で10才くらいで私達夫婦の前から去っていった。

 息子から預かったまま、愛情がわいてしまい、息子から取り上げたものの、マンションで飼えなくて今住んでいる家は「殿」と「姫」に求めた家だった。
二匹とも、消えた。
マンションへの帰り時がきた。
癒された。
殿との散歩で(有酸素運動)私の健康管理ができた。殿にはその意味でも深く感謝をしている。


       🍒     傍らに犬とひねもす夏館

       🍒     襁褓せし犬とデッキに水脈涼し

       🍒     おほばこの花岬へと犬連れて

       🍒     エンゼルドーロ潮浴ぶ犬の果てもなく

       🍒     潮満ちく夕日に染まる砂日傘

       🍒     砂日傘犬の離さぬ膝枕

       🍒     犬ひたすら黄泉平坂涼求め

       🍒     島札所瀧口の水甘かりき

       🍒     潮見台朽ちる島裏枇杷たわわ

       🍒     夏うぐひす霧ごめの島ホテルかな

       🍒     流れ星は天からの手紙祀りけり

       🍒     盥のやう大きガラス器鱧三昧


              

       

 生きていた頃、丁度今頃、殿を連れてペットの泊まれる島のホテルで過ごした事が。
記憶を詠んでみた。
何故、今まで句にしなかったのか、惰性の日々が悔やまれる。
投句をしても、師にかかると全没。
類想と、省略のなく一点に絞りきれていない。
が先ずは作っておくと、推敲もできる。

「殿」ありがとよ!
     
コメント (2)
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