老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     悩みありまする

2018-06-13 08:39:08 | 俳句

     
                (ガレの森美術館の喫茶室)


 「どこで、何がどう変わったの?」
友人とのおしゃべり。
同じような人生を中学校を卒業をするまでは過ごす。
勿論、育った環境も家族構成も違ってはいるけれど、凄い金持ちがいるのでもなく、生活保護を受けるような貧しい家庭もなく、そこそこの田舎生活を満喫していた幼い頃。
勉強が良くできたり、お祭りの相撲大会でいつも優勝していたり男の子がお芝居にも夢中になっていたり、詩ばかり書いていた静かな女の子。
どこにでもある風景だった。

幼い日を共用した竹馬の友に、幼い頃の嘘は通らない。
私は天才だった、神童と呼ばれたと、はったりを言っても笑いとばす仲間が目の前のおしゃべり相手。


(紫陽花がどこへ行っても咲いている)

 友達がふともらした言葉。
「何が違うの、どうしてこうなの?」
親しい中でも計り知れない相手の心の中。
いつものように、子供の頃の想い出や、中学生時代の話題。
さみしそうにつぶやいて、急いで打ち消した言葉。

 介護の事、年金生活の事、将来の生活、諸々、一番に直面をしている健康の事。
腹を抱えて笑いながら、五才で親に殺された女の子の話に涙し、楽しいおしゃべりの時間は過ぎた。

それぞれの心の底にある悩み。
口に出しても解決はできない。
一刻、すべてを忘れて空っぽにした、それだけでいいのだ。

にきびに悩んでいた私。思えば些細な、そんな事もほんに重大だった昔。

 ブログのネタを探して、つまらぬ事を書いて、悩みを忘れている。
忘れていない。重くのしかかっている心配ごとは
「神さまは背負えるだけの重荷を与えるが、その人がこれ以上は持ちきれない、耐えきれない重荷は与えない」と一般に言われている言葉を信じ生きていくしかない。
一つ去れば、次にせまる悩みに立ち向かうには、ブログを書いたり、お裁縫に費やす時間、空になれる時間の大切な事。
それでもストレスで胃がきりきりと痛むことがある。
不定愁訴と十把一絡に、医師は言ってのけるが。。。。

考えたり悩んで眠れない夜があって聞き出したラジオ深夜便。
子守り唄がわりに、かけっぱなしのラジオが眠りを誘ってくれる。
案外、そんな人が多いのではないかしらね。

梅ちゃん元気だして。少しは美味しいものを食べて気が晴れたかな。皆同じだよ。


      🍒     仏さまに故郷の枇杷手土産と

      🍒     村一の器量よしは昔新茶くむ

      🍒     ノラ猫に挨拶される朝曇

      🍒     朝焼雲飯の炊ける匂ひして           
     






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