
あたかも倉敷の秋の祭りをはなやかに、旧家には玄関先や座敷を開放して 屏風を飾っていた。
句会があった、「ものがたり館」の中庭の一角の家の座敷きに 十一面の屏風を飾っていた。
広い座敷に、大きな屏風。
昔の晴れの日 婚礼などがあれば、この屏風の前でと想像がつく。
天領の町であるから、江戸からの役人を迎えての酒宴も催されたことであろう。
まことに大きい立派な屏風であった。
🍒 新松子ひーふーみーよー銀屏風

古い蔵の中で骨董的な小物を扱っているお店い飾られていた屏風。
🍒 鹿・虎を狩りて酒宴や絵巻物
古いとも新しいとも私にはわからないけれど、色目と描かれている、絵に興味がわいた。
「どこの国の風景でしょうか?」と尋ねると
「朝鮮です」と答えが、かえってきた。
八双の屏風には、鹿狩りを成功して 次は虎を狩って そして 大将の満足そうな顔に家来たちの奮闘をした画面が絵巻物のように描かれている。
最後は酒宴の場に。

🍒 花屏風どこかでちちろ鳴く声ぞ
🍒 年代物の柱時計やすくもむし
美しい季節の花を飾って作った花屏風。
古民家?それとも何代も続いた旅館であろうか。
玄関を入ると、広い土間に茶席が設けらている。そこに、この花屏風である。華やかであった。
何せ時間がない。
飾られた全ての屏風を見てまわりたいけれど、句を作らなくてはならない。
時間ばかりが気になる。

🍒 萩の花垂れて水面の華やかに

倉敷川の岸には大きな栴檀の木が並んで植えられている。
柳はよく目立って写真なども柳河岸の印象が強い。
もこもこと大な栴檀が空へ向かっていた。
🍒 楝の実蔵町の歴史吾に聞け
🍒 銀細工並ぶ露店や金鈴子

🍒 秋思や狐の嫁入り通る河岸
ああ 勉強が足らない。悲しい。
状況説明の報告俳句しかできない。
本当に匙を投げたい。
きばればきばるほど、思いが空回り。
何回、このページを開いて推敲をすることに、そしてあの場所に帰ってゆくのかしらね~。
然し 消さないぞ、忘れても困る。