Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

中東情勢雑感

2004-11-15 23:56:00 | インポート
先日の11/11(木)、中東パレスチナ自治政府のY・アラファト前議長が病気の為、フランスのパリにて逝去されました。
同前議長は1929=昭和4年8月、後のイスラエルの首都エルサレムの出身ともエジプトの首都カイロの出身とも言われ、前者の方が有力な様です。享年75歳。私の両親とほぼ同期。パレスチナ独立運動家として長く活動し、PLO=パレスチナ解放機構の創設者として広く知られています。
1993=平成5年には長年対立していたイスラエル共和国との和平協定に漕ぎ着け、同年のノーベル平和賞にも輝きましたが近年は再び関係が悪化、イスラエル軍によって軟禁状態にあった様です。まずはパレスチナ人統合に尽力した同前議長の冥福を祈りたい所です。
キリスト、イスラム、そしてユダヤの三大宗教の聖地エルサレムを擁し、古くから戦乱の絶えない激動の地、中東。それは「世界の火薬庫」とさえ例えられる程。長らく平和の下で暮らす我々の想像を超える状況と思われます。
もう1つ、イラクの首都バクダッドにて先月末武装組織に拘束された末、生命を絶たれた日本人男性旅行者、香田証生氏の事にも触れさせて頂きましょう。
香田氏は初めニュージーランドへ入った様ですが、後に中東へ向かい、エルサレムに数ヶ月滞在後、ヨルダンのアンマンより陸路イラク入りした様です。このルートが同氏にとっては極めて不運だった様です。
とある男性雑誌の記事にあったのですが、
本来中東アラブ諸国の敵国イスラエルから中東に入る事は、現地の状況を知る人なら絶対に避ける様です。イスラエルの入国査証が旅券にあれば、アラブ諸国へは入国できない由。仮に同国の査証を押さない様頼んだとしても、ヨルダンにては、イスラエルより入った痕跡が残ってしまうそうで、素人でこのルートを選んだ事はやはり無謀だったと言わざるを得ない様です。
た易い非難はできませんが、香田氏は多分、その事を知らなかったのではないでしょうか。又、自衛隊の駐屯するサマワへ行くとの言動も、現地武装勢力に「合衆国軍の関係者ではないか?」と思い込ませる原因となってしまった様です。日本政府の解放交渉が不調に終わったのも痛い点ですね。併せて同氏の冥福も祈りたい所ですが。
今、イラクの主要都市ファルージャにおいて、合衆国軍が大規模な軍事行動を起こしています。必ず一般人に犠牲者の出る都市の掃討作戦はくれぐけも慎重に願いたいですが「アラビアのロレンス」より遥か昔から続く戦火は、そう簡単には収まらないのかも。この地域は油田も多く、我国のエネルギー情勢にも直接影響するだけに、少しでも早い安定を望みたい所です。*(紅葉)*


コメント
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