Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

西武鉄道、遂に株式上場廃止

2004-11-17 23:33:00 | インポート
本当に内外共に事件事故の多い昨今。人的被害も大きかった中越地震の報に接しても実感が伴わず、痛みとして伝わってくる感覚が麻痺してしまう様です。これは決して好ましい事ではありませんね。
今夜は乗物愛好者の私にとり、無視できない出来事に触れる事にします。
昨日、東京証券取引所が首都圏の大私鉄、西武鉄道の株式上場廃止を決定しました。
これにより、本年12/17より同鉄道の株式は、証券取引所での売買ができなくなります。
関連会社などの大株主による株保有割合がほぼ90%に迫り、株式上場廃止基準の80%を大きく超過し、かつ、それの隠蔽の為、大株主の保有株の名義を個人名義に書き換え、提出義務付けの有価証券報告書に、40年以上に亘って虚偽の記載を行っていた疑いが持たれています。
同鉄道は更に、基準違反是正を急ぐ為、関連会社保有株を取引先に売却、これは内部者による所謂インサイダー取引に当る可能性があり、証券取引法違反、更には詐欺容疑に該当する疑いも有り得るでしょう。
実態調査に乗り出した東京証券取引所への協力も不十分だった様です。
現状株主総数は約8000名と言われ、上場廃止で株売買の機会は大きく狭められ、多くの株主が不利益を被る恐れがあります。
大株主の保有割合が甚だしく高い株式は市場流通量が少なく、簡単に高値に誘導できる様で、同鉄道はその旨みから脱却できなかったのでしょう。こうした規定軽視の傾向は、西武系の他の企業でも散見される様です。
こうした問題の発覚前、私鉄株で最高水準を誇った同鉄道の株価も大きく下がり、形こそ違え、三菱自動車同様社会的信用を大きく落とした形です。
独裁的な総帥の下で信用力を高めて来た西武鉄道、今後は関連会社の影響力を排して鉄道中心の体制へと建て直す方針であるやに聞いています。かつては裏社会の有力者との交流も噂されただけに、今後はその事を誠実に実践し、信頼回復への努力を厳に求めたいものです。*(新幹線)*


コメント
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