Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

誠意への期待

2005-10-06 00:09:00 | インポート
先日、北海道東部沖の太平洋上にて、操業中の我国のイカ釣り漁船がイスラエル共和国籍の大型貨物船と衝突して転覆、乗組員7名が落命されました。まずは犠牲各位のご冥福をお祈りしたく思います。
大型貨物船は米合衆国より韓国を経て中国と香港へ向かっていたもので、双方の船体の損傷と付着した塗料の照合の結果、事故の当事船である事が確認されました。
ここで申し上げたいのは、犠牲の各位には申し訳ない部分もありますが、当事船の船籍のあるイスラエル共和国と船会社のこれまでの対応が、まずは承服できるレベルである事だと思います。
事故を知りながら現場を立ち去ったのではないかとの疑惑は強く否定したものの、証拠が挙がれば衝突した事実を率直に認め、
船会社の代表が直ちに来日して遺族並びに関係各位に速やかに謝罪、今後の補償についても誠意をもって対応する事を約束した由。これは現場海域が大型船の航行が極めて多い事を考えると、一方的に事故責任を追及するのは極めて慎重を要すると思います。
思えば1948=昭和23年に中東の地中海東岸に建国された同国は、その後主に宗教対立から来る戦乱の時代を長く経験する事となります。
国土の周辺には常に戦火が燻り、安保上の理由より建国以来義務兵役制(男性約3年、女性約2年)のやむなきとなっています。
国民の日々の生活も、きっと危険と向き合って過ごすかなりの緊張を伴うものと推察されます。
こうした国民性故、イスラエル共和国の方々はその是非はとも角、事件事故の危険に対応する能力が高く、1度問題が起これば極めて高い対処能力を有しているものと思われます。
漁船が事故に遭遇した海上は、我国の国家権限が及ばない公海上でした。現在の法制度では、当事船の船籍を有する国にしか捜査権限がありません。国によっては一切の事故責任を認知せず、犠牲者の遺族補償さえままならない状況もある中、危機管理能力に優れた同国の、事故解明への誠意ある姿勢と、遺族に対する速やかな補償行動を心より期待したく思うものであります。*(地球)*
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする