Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

連休~我が文化論

2006-11-05 17:08:00 | インポート
思えば一昨日より今日まで、今年最後の3連休だったんですね。私のこの期間は昨日まで勤務先行事による臨時出番だった為、休日は本日のみ。3日共晴天に恵まれたのは、連休だった方々を含めてまあ良かったのではと思います。
所で我国の祝日は近年、3連休となるケースが増えましたね。

1948=昭和23年制定の「国民の祝日に関する法律」が丁度50周年に当る1998=平成10年秋に改訂され、従来1/15だった「成人の日」が1月第2月曜に、10/10だった「体育の日」が10月のこれも第2月曜に異動、所謂「ハッピー・マンデー構想」の具体化であります。更に2003=同15年頃よりは、従来7/20だった「海の日」と9/15だった「敬老の日」がそれぞれの第3月曜に異動となり現在に至っています。

曜日指定の国民の祝日は、主に欧米にて主流となっている様で、目的はやはり3連休を多く確保する事にある様です。尤もフランス共和国を中心に彼の地では特に夏場の長期休暇、所謂バカンスが良く普及していますので、必ずしも必要性が高いとは言えない様な気もしないではありません。

振り返って我国の休暇の現状はと申せば、まず夏季の長休は一部の大手企業を除いて一般的ではありません。伝統的に休日の多い盆の期間でも短ければ2~3日、長くても1週間が関の山でしょう。中小の非製造業を中心に、祝日法の暦上は休日であっても、多くは実態が伴っていないと言うのが実情でしょう。
勿論必要な休日休暇は確保すべきであるのは論を待ちませんが、暦の方が理想論ではないかとの見方も本音としてはありますね。

数年前ご逝去の随筆家、山本夏彦さんは「3連休が増えると言う事は、その前後の平日に仕事の分量が増え、負担が重くなる事も考慮すべきだ」とされ、3日以上の連休の増加は慎重を期す様主張なさっていました。その事は少なくとも半分は正論でしょう。
特に9月の「秋分の日」に近くなってしまった「敬老の日」に係る3連休の後の平日の状況が俄然忙しくなっている様である事が、それを裏付けていると思います。

3連休の増加は、レジャー関連業界の強い意向を受けての措置であるとされますが、本当に国民的合意が得られていたかは疑問符のつく所。土、日曜の休日すらままならない多くの方々の事をも考えた、もう少し我国の実情に合った対応を願いたいものであります。
ただ、その様な中にあっても、猛暑にて体力を消耗し、仕事の効率も低下する夏季の休日については、現状よりもう少し増やす考慮がなされても良いのではと思いますね。*(日本)*

コメント
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