Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

ゴミ対策~我が文化論

2006-11-12 22:44:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!

今月は期せずして「我が文化論」なる副題にて日記を記す恰好となっています。
本日の当地愛知は「天気晴朗なれど、風強し」の1日でした。夜に入り、風は収まっていますが、北日本は荒天にて大変な様です。昨日に続き、大過なきを祈りたいものであります。

さて記事の方は、昨日が些か物々しい内容でしたので、今夜は身近な所に触れようかと思います。それは、日常生活にて発生する諸々のゴミです。
現在多くの都道府県にてそうである様に、地元愛知の生活ゴミも、分別収集のスタイルとなっています。生ゴミに代表される可燃ゴミ、ビニールや樹脂製品などの不燃ゴミ、その巨大版たる粗大ゴミ、そしてゴミではなく資源として回収される紙とプラスチックの空容器、空き瓶空き缶の類ですね。

勿論当地のゴミも、以前は分別されてはいませんでした。名古屋港の南方には、広大な廃棄物処理用地が広がっていました。又、粗大ゴミの相当数が周辺の岐阜県や三重県にて持込処理されていた模様で、岐阜の悪友などは「お前の所で出たゴミが、俺の地元に持ち込まれている」と渋面にてこぼした事が1度はありました。残念ながら事実であります。

それらのゴミも前世紀末、その処理施設の能力が限界に達し始めました。そこで名古屋市は、伊勢湾に面した名古屋港そばの藤前と言う遠浅の海岸に、新処理施設の建設構想を示したのですが、これが地域の環境保全上大きな問題となりました。ここは我国にて越冬する貴重な野鳥達の飛来地だったのです。餌場となる広大な干潟が広がり、ここをゴミ処理施設として提供するのは不適切ではないかとの声が、環境団体を中心に広がって参りました。

これをきっかけに、我国屈指の厳しい基準をもってゴミの分別回収が開始されました。2000=平成12年夏の事です。
可燃、不燃両種ゴミ回収袋の完全専用化。
つまり名古屋市の指定した専用袋以外は使えない事となりました。粗大ゴミの処理費用同様、勿論有償です。
その他、空き瓶空き缶類や紙容器、プラスチック容器の回収についても期日を含めて細かい規定が設けられ、市民全員が厳守を求められる事となりました。末端では完全に徹底しているとは言えない部分も散見されますが、概ね良く順守されている様です。

この分別化によって、名古屋のゴミ発生量は年間約20%の減量を果したと言われています。限界近いと言われた処理施設の食い延ばしもできた様で、野鳥の園たる藤前干潟も、曲りなりにも保全された訳であります。
この態勢で昨2005=平成17年の「愛・地球博」を迎え、ゴミ問題への取り組みの持続に好影響をもたらしたと思いますね。

私はと言うと、この分別化が図られる約2年前、1998=平成10年頃より自己流ながら、ゴミのある程度の分別化を試みていました。
既にこの頃には、近い将来の分別強化の情報を得ており、本番に向け、少しでも習慣を付けられればと思った訳です。
その為分別化の通達に際しても余り慌てる事なく、割合円滑に対応できたと信じております。

ゴミ分別と言うと、初めの内は鬱陶しい第一印象がありますが、1度慣れてしまえば以外に抵抗なく行なえるものと言うのが私の体験的印象です。
まだまだゴミのポイ捨ても目立つ我国の都市部ですが、真の先進国たり得る為にも、又資源の有効な再利用の為にも、こうしたゴミ対策の厳格化を全国規模にて進められる様、強く望みたい所です。*(日本)*

コメント
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