Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

見当違い

2011-09-15 23:42:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!秋の彼岸の入りとは程遠い、残暑続きの当地名古屋。夜間も気温低下は鈍く、熱帯夜スレスレの状況にて些か参っている所です。

さて、ここの所目立つ私の嫌いな言葉に「サイレント・テロ」があります。
これは、最近の若い世代の消費に対する消極姿勢を初めとして、就職に関しても仕事を選んだり前向きの姿勢が余り見られず、ひいては結婚や出産についての後ろ向き志向を揶揄したものの様ですが、果たして当を得ているのでしょうか。

前世紀より続く「失われた10年」に続き、我国の経済は低迷したままで好材料に乏しく、為にこれからの人生にも希望が持てず、就職にしても本当に困難な現状。その事が、人生全般に影を落とし、消費に二の足を踏ませる原因となっているのではないでしょうか。
結婚等の問題にしても、若い世代は決して、我国社会に直に危害を及ぼしているのではない。ただただ、これからに夢を描けない現状に失望と閉塞感を抱き、その一方で自らの立場と生活を守ろうとしている、言わば正当防衛の域ではと感じるのであります。
勿論、生活保護の不正受給に見られる様に、一部には不良姿勢が見られるのは事実なれど、それらはいずれも暴力とは無関係。「テロ」と決めつける以上は、それは暴力を糾すものでなければならないはずだが、そうではない者達や事共に向かい「テロ」呼ばわりとは何事か。おおよそ日本語の意味を理解しようとしない者の所業と言われても仕方がないでしょう。

出所は、二流所の所謂専門家か、不良メディアだろうが、それにしてもそんな不良文言を、天下の公共放送N局までが、ろくな吟味や検討もせずそのまま伝えている。いずれも全く自らの言動に責任を負おうとしない不良姿勢としか申し様がありません。

若い世代をその様な状況に追い込んだのは、政治経済の舵取りを誤った大人達。例えばエネルギー政策にしても、過去の国家プロジェクトたる原子力発電に拘泥し続けた結果、太陽光、地熱風力などの再生エネルギー分野にては欧米諸国に遅れを取り、揚句先の震災にては、福島県下の原発事故を生じて大量の放射線飛散の為に、地元住民各位を長期避難に追いこみ、地元経済をも壊滅させてしまった。一事が万事。これまでの公共土木事業も、その相当な所が無益に終わり、いずれも若い世代の夢と希望の為にあるものとは言い難い物の様であります。

ようやく国レベルにても、休耕地や耕作放棄地を自然エネルギー施設に転用する動きが出始め、又、東京都は(一説には原発より効率の良いとされる)新たなLNG火力発電所の新設計画を明らかにしましたが、こうした経済産業についての思考を変える事が、ひいては若い世代に活躍の場を与え、生活面も積極的になれるのではとも感じるのであります。

「消費大国」と言われた米合衆国も、昨今では余り物を持たない、買わない生き方が市民権を得つつある由。若者達の、消費を抑える人生観は決して不健全ではないと心得ます。むしろ、消費先行の視点から徒に非難や揶揄をする方がおかしく、不健全だと思います。

我国の社会経済は今、明らかな節目にあると心得ます。勿論、若者達もそれなりに姿勢を正す必要はあろうが、あからさまな暴力を表にしていない者に対し「テロ」なる表現は明らかに不穏当。こんな言葉は、速やかに死語にすべきでしょう。
P.S 今回はブログ記事省略、次回は9/19(月・祝)以降に掲載予定です。*(日本)*
コメント
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