Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

名古屋が 魅力に欠ける訳は

2016-11-20 13:10:48 | 社会・経済

アジア太平洋経済協力会議APEC出席の為、外国出張中の安倍内閣総理大臣が、先日のトランプ米次期大統領に続き、プーチン露大統領と、会場国ペルーで首脳会談をされた様だ。来月に、同大統領の来日を控え、経済協力や、懸案の北方領土帰属問題に関する地ならしと言う意味もあるだろう。本番とも言える、来日会談を意義あるものにする為にも、今からの周到な準備をお願いしたい。

それにしても、二つの会談についての、民進以下野党各党の反応は芳しくないものだろう。公明、日本維新、日本のこころの各党を別とすれば、安倍政権とは「初めに対立ありき」の所ばかり。トランプ米次期大統領との非公式会談には、まるで朝貢外交の様に罵った癖に、プーチン露大統領との会談については、黙秘やスルーばかり。就任前の事と言う面があったにせよ、この反応は「何かおかしいよね」の疑問符をつけざるを得ない。これは、野党寄りの学者や報道人達も似た様なもので、中には「安倍・トランプ会談は不調だった」との偽議事録を、新聞紙上にデッチ上げた者までいたと言う。幾ら「偽」と断っても、新聞記事にしたからには、真に受けてしまう人々も多い。この偽議事録は、初めからそうした効果を狙った容共情宣の疑いが強くある。掲載した新聞編集陣の見識も疑われる話である。

さて本題。同じ新聞記事の事とて、多くは期待してはならないかもだが、最近の世論調査で、行ってみたい魅力ある我国主要都市の中で、残念ながら当地名古屋が最下位になってしまったとか。今回拙記事は、少し趣向を変え、今朝の拙地元紙 C新聞に載った、大型娯楽施設シネマ・スコーレの木全純治支配人のご見解を引用して、この問題を見てみたく思う。

「名古屋三大名物の失墜」

名古屋の三大名物と言っては妙か。プロ野球 中日ドラゴンズ、プロ・サッカー 名古屋グランパス、名古屋城のことだが、それがいずれも冴えない。ドラゴンズはセ・リーグ最下位。グランパスはJ2降格、名古屋城の木造改築は不透明。

グランパス降格への道は、今年からトヨタ自動車の子会社になったことに始まる。グランパスの人件費は、J1の18クラブ中、二番目に高い20億8600万円、2012=平成24年度に赤字を計上、経費節減のため送り込まれたのが「サッカーの素人」、トヨタからの出向幹部だ。監督人事で知名度を優先させ、高額選手を放出。アマチュア・チームの指導経験もない小倉隆史前監督は、戦術に欠け選手の不信感を招きチームは崩壊する。大型補強に頼って自前で若手を育てる構想を欠き、最終戦に名古屋ユース出身者はいなかった。

中日ドラゴンズの最下位は現場とフロントの対立、若手育成の失敗に起因する。幾度かナゴヤ・ドーム観戦に行ったが、谷繁元信前監督の采配に精彩かなかった。ファンを「オッ」と思わせる意外性がなく、盛り上がりに欠けた。応援も、ヤクルト、DeNA、広島の多彩かつ熱狂的な応援に比べて見劣りがする。谷繁監督と落合博満GMとの不和も報じられた。1998=平成10年(川上憲伸投手)以来、新人王の該当者がいないのも問題だ。ただ、若手が伸び悩む中、2007=平成19年ドラフト一位入団の堂上直倫選手の活躍は光った。

名古屋城は「笛吹けども踊らず」の状態と言えようか。河村たかし名古屋市長の進める名古屋城天守閣を木造に復元する構想は、議会と足並みがそろわず、まだ霧の中だ。追い打ちをかけるように名古屋市が実施した都市ブランドイメージ調査で名古屋市は最下位・・。これらに共通する要因は驕りや油断、チーム・ワークの欠如ではないか。それぞれの復活を切に願う(引用ここまで)。

木全さんのご見解を拝読して、拙者は昔と変わらぬ「縦割りのまま」の組織運営が大きく災いしているのではないかと、まず思った。そこから、担当者の多くにご指摘の驕りや油断、横方向のチーム・ワーク作りの阻害に繋がった事が、ドラゴンズやグランパスの地位と実力の低下を招き、応援が得られるはずの、一般市民の無関心を助長し、経済面でも収益を悪化させた。言わば「悪循環」に嵌った形だ。前者では、落合さんの様な、現場経験豊かな役員を擁しているにも関わらず、その才気と力量を引き出して活かしているとは到底言える状況にないし、グランパスにしても、現状は似た様なものだろう。一般市民の無関心のせいにする向きもあるが、それは間違い。やはり各球団の、運営努力や方向性の拙さにあると、拙者は見ている。

名古屋城天守閣の木造復元問題は、又別角度の見方が必要で、それは、多額の市税を投じる以上、当然事前に、多くの市民レベルの合意 コンセンサスが必要と言う事。河村市長は、この問題には前のめりの姿勢が目立ち、むしろ市民多数の側に立つ市議会との対立が解消しないと言うのが、現実の所だろう。

繰り返しになるが、名古屋の魅力を向上させる為の、市民レベルでの関心を喚起する為の努力を、関係各所が十分に行っていない所が大きくある様に思えてならない。河村市長以下、これらの各位は、関心を盛り上げる為の知恵やアイデアを、もう一度結集し、効果的に活かして行くシナリオを描き直して頂きたい所だ。後、この問題、豊洲新市場への移転問題などに悩む、東京都など他の自治体が抱える諸問題に居する処方箋としても、上手くすれば利用できるかも知れないからだ。今回画像は、昨年初、悪友の泊まったJR名古屋駅近くの高層宿舎の上階客室からの眺望。眼下を行くのは、勿論東海道・山陽新幹線の列車。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする