Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

新型感染症禍~予防ワクチン承認に纏わる事少し

2021-02-13 11:32:57 | 国際・政治

流行続く 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症対策の切り札ともされる、我国内使用の予防ワクチン第一号が昨夜の厚生労働省専門部会で承認了承をみた。必要手続き処理を経て 明日中にも厚労相による正式承認が表され、我国内での接種が進められる事になろう。又 40万回分近いとされる ワクチン自体も、昨日付けでメーカーの欧州工場から空路到着している。

当面は医療関係有志、次いで高齢層、基礎疾患保有者や高齢施設関係各位が続き、夏前辺りから一般向けが開始される事となるのか。主要先進国 G7にては最後発の実施となるだけに、不測の事態を生じない様 慎重周到に進めて頂きたい気もする所。この辺りの事共を、昨夜の産経新聞ネット記事を引用して みて参りたい。

「ファイザー社ワクチンの承認了承 厚労省の専門部会」

厚生労働省は 2/12夜に専門部会を開き、米製薬大手・ファイザー社が申請した新型コロナ・ウィルスワクチンの特例承認の可否を審議した。同省の審査期間は 既に特例承認して差し支えないとの報告書をまとめており、部会でも了承された。正式承認手続きを経て、国内初の実用化された(予防)ワクチンとなる。来週から医療従事者への先行接種を始め、4月以降に高齢者への優先接種を目指して体制整備を進める。

ファイザー社は 約 43000人を対象にした海外の治験で、ワクチン接種のグループは未接種に比べて発症率が(ほぼ) 95%減ったとする結果を公表。国内でも約 160人の治験で安全性を確かめた。ワクチンを接種した人では ウィルスが細胞に侵入するのを防ぐ「中和抗体」の増加がみられたという。

昨年 12月の承認申請を受け、審査を担う医薬品医療機器総合機構 PMDAは、提出された治験データなどを詳しく分析。海外での承認などを条件に、国内審査を簡略化する特例承認として支障ないとする報告書をまとめた。この日の専門部会では、報告書の内容が妥当かを審議した。

承認後、厚労省は国民への接種を緊急に行うため、予防接種法の「臨時接種」とする手続きに入る。昨年 12月の同法改正で 接種費用を国が負担し、健康被害が生じた際の救済措置が可能となった。臨時接種では 国民に接種を受ける努力義務が生じたが、接種するかどうかは本人が判断する。

先行接種の医療従事者は安全性の調査を兼ね、接種後に生じる症状を報告、公表される。他の医療従事者約 370万人に続き、65歳以上の高齢者約 3600万人が優先対象の上位。基礎疾患(持病)のある人や高齢者施設の従事者ら一般の人の接種開始は 6月以降となる見込み。(引用ここまで)

世界的には遅れ気味とされる 此度の前述新型感染症向け予防ワクチン政府承認は「まぁ良かった」レベルという所ではないか。ファイザー社のワクチンは、零下75℃での超冷凍保存が強く求められ、個別 or 集団といった接種会場のあり方などと共に、その管理が考え抜かれなければならない事だろう。同一人に 一定の間隔をおいて二度接種する必要がある事も留意されねばならない。

予防ワクチン接種の進め方は、河野担当相を初めとするチームの指揮で進められる事だろうが、各自治体にワクチン数量や納期などの情報を速やかに伝達し、引用記事にもある実施見込みを少しでも前倒しできる位の気概を持って取り組んで頂きたいものだ。そうした姿勢を見せられれば、国民間に不信感の増す 政府与党の信頼回復にも一定は資する事ができるのではないか。

安全面の情報提供も欠かせない。副反応などの症状が出た場合の公表は、くれぐれも正確に願いたいもの。直近の某世論調査では、予防接種の可否につき「速やかに、或いは様子をみて受ける」回答がほぼ 7割に上った一方で「絶対に受けない」も 2割近かった由。まだ情報が不足しているのと、そも予防接種の意義啓蒙も不足しているせいだろう。この期に及んで「予防接種などせずとも、己だけは大丈夫」との傲慢な曲解も、少しはあるかも知れない。勿論 正しい認識ではないが。

今回の最後に「我国のワクチン対策は遅過ぎる」との主張に一言。政府側の努力不足もそれはあるかもだが、多くは既成メディアが煽った、諸々の予防ワクチンに対する国民的恐怖心からではないのか。少し前、副反応が社会問題化した子宮頚癌ワクチンが好例で、接種リスクばかりが煽られ過ぎた為に ワクチンの安全性向上の為の改良や、国の接種基準も後退してしまったとされる。

少し前の菅(すが)総理記者会見の席だったと思うが、馬鹿な某紙記者が我国内の予防ワクチン承認と使用の遅れにつき いかにも正義感ぶった難詰をしていたが、誠に不勉強としか申し様のない 全く当を得ないものだった。予防ワクチン全般のリスク、恐怖をさんざ煽っておいて 良くも言えたものだと強く思う。政府与党も一定の反省余地はあろうが、最も糾されるべきは やはり既成報道メディアの不良姿勢だろう。最早こいつらの脳味噌は、悉く難病の病原ウィルスに冒され 乗っ取られているとみられても仕方なかろう。

今回画像は 昨日目出度く定期列車での完走を果たし、勇退間近の近畿日本鉄道特急車 12200系「スナック・カー」の愛知・三重両県境付近での 少し前の英姿を。昭和後期の大阪万博に先立ち登場。愛称となった喫茶ブースこそ途中で失われるも、以後ほぼ半世紀に亘り 近鉄特急の看板を背負っての使命完遂は、建物の基礎に当たる基本設計と構造の完成度が高かったからこそ。後を受ける後輩車両達にも、その美点が大きく受け継がれる事を祈念したいものです。

コメント (4)
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