Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

高齢者向け新型感染症予防接種日程が固まったのは良いが

2021-02-25 21:51:17 | 国際・政治

中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症流行が続く中、我国にては芳しくない問題が 少なくとも二つ進行中だ。一つは 菅(すが)総理の家族も関与した、総務省官僚複数向け接待問題。もう一つは 当地愛知県民は特に影響が大きそうな、先年来の大村愛知県知事解職(リコール)署名に不正多数が見つかった件。

前者も それは中立公正であるべき公務員倫理を揺るがしかねない所はあるので軽視する意思はないが、後者は同一人物によると思われる署名複数や、無断で名前を使われたり 既に逝去された方々の署名があったりで、不正の度はむしろこちらの方が大きい位かも知れない。署名運動に際し 河村名古屋市長が表に出過ぎた感があるのも否めない所だ。

ただ それに留意するにしても、高須克弥医師を中心に立ち上げられたリコール運動そのものは 日本国憲法も保障する 基本的人権の正当行使の内であり、前述の不正問題とは区別して捉えられなければならない。左派勢力中には そうした所を混同して高須医師他有志各位を殊更に非難する向きもある様だが、当を得ないのは事実。妥当な人権行使と 糾すべき不正を同一視するのは間違いだ。両者共 今も捜査調査が進められている途上なので、ここでの詳細への踏み込みは控える事としたいが。

本題です。前出の事共以上の懸案が、未だ鎮静化の気配がない前述新型感染症対策だろう。先週からようやく医療関係各位向の先行予防接種が開始され、春にかけて計数百万に近い規模の先行接種を経て 3000万人超の高齢各位(65歳以上)向けの接種を順次進める計画とされる。当面我国産の予防ワクチンの出現が見込めない現状では 欧米産の輸入品に頼らざるほ得ないのは事実だが、こちらも全世界で争奪戦となっており、供給不安もある様だ。以下、ロイター通信ネット記事を引用して、少しみて参りたい。

「高齢者向けワクチン接種、4/26の週から本格化=河野担当相」

河野太郎・行政改革担当相は 2/24夜、約3600万人いる高齢者への新型コロナ・ウィルスワクチン接種について、4/12に開始してからしばらくは量が限られるとの見通しを示した。米ファイザー社製ワクチンの供給に制約がある為で、すべての市町村に発送し、高齢者向け接種が本格化するのは 4/26の週からと語った。

政府はこれまで 4/1以降に高齢者向け接種を開始すると説明。今回初めて具体的なスケジュールを公表した。医療従事者約 470万人への接種は 2/17から始めている。

河野担当相によると 4/5の週に全都道府県に 5万人が 2回接種できる分を送付する。さらに 4/12の週と 4/19の週に同 25万人分を送付する。数が限られるため、どう配分するかは各自治体に任せる。すべての市区町村に配送が始まるのは 4/26の週から。その際の発送量は「確定したときに正確に話したい」として明言を避けた。

高齢者の接種に要する期間については、ワクチン供給に応じて徐々に進むと説明。河野大臣は「4月からファイザーの生産量が増えると理解している。ファイザー社に対し 5月、6月の生産予定分を 4月に回せないか交渉中」と語った。その上で「不確定要素はファイザー社の生産体制と 欧州連合EU の輸出承認」として「今日申し上げた数量を出せないこともある。その場合 責任は全て私にある」と述べた。(引用ここまで)

前述新型感染症禍にあって、政府与党も決して何もしていない訳ではないだろうが、接種の為の具体的日取りが見えてきたとはいえ、勿論これが最善(ベスト)ではないだろう。拙者が特に疑問に思うのが、高齢各位の多くが世話になる、介護福祉施設の関係各位である。この方々は 常日頃を高齢各位と共にされているだけに、前述のワクチン接種も同時実施とすべきではないのか。

当面輸入ワクチンが品薄だというなら、それこそ河野担当相が先日語られた様に「感染度合の大きい地域からジワジワと」進めても良いと思う者だ。高齢者向け施設で、ユーザーの高齢者向け接種が進んだとしても、支える職員の側が未接種では やはり感染リスクを完全には抑えられない事だろう。

(別メーカーかもだが)間もなく前述ワクチン接種が始まるとされる大韓民国にては 高齢各位と介護福祉関係各位は同一順序とされ、優先順位は医療関係の次である。病院と共に、一度集団感染クラスターを生じると 大きなダメージを被るのが高齢者介護福祉施設である事は明白だからだろう。

勿論 大韓民国の手法を全部良しとする訳ではないが、今度の接種順序に限っては、彼の国の方に合理性がある様だ。当地名古屋は、メーカーから PCR検査用具材 1万セットの寄贈があったとかで 介護福祉施設関係の希望者全員に対し行う方針の様だ。勿論これはこれで有意義だし 是非行って頂きたいが、やはり大きな安心材料は予防ワクチン接種だろう。速やかに見直し、介護福祉関係各位は高齢世代と同タイミングで受けられる様 高配を願いたいものだ。

欧米産をメインに 前述予防ワクチンは世界的にも品薄傾向で、各国間にて争奪戦状態だといわれる。その状況下、欧州連合EUなどは ワクチン輸出の牽制的承認制度を速やかに実施するなど、自国自地域に有利な「ワクチン・ナショナリズム」の正当化が実に巧い。そうした所を相手に、自国向け需給を不安のないものにする為には 一筋縄では行かない事だろう。河野担当相の健闘を期待したいものだ。今回画像も以前ので恐縮。京都市内の JR東海道線を西方へ向かう、高級周遊列車「トワイライト・エクスプレス瑞風(みずかぜ)」の模様を。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする