先日来の 南半球・トンガ国にての海底火山大噴火につき、改めてのお見舞いを申したい。通信網が全途絶とかで、トンガ国民各位の安否や被害状況も依然不詳。豪・NZ 両国は、状況把握に向け軍用機を派遣する方針の由で、或いはその活動から 状況の一端が分かるかも知れない。
トンガ国は 我国の東日本大震災に際し相当の援助をされた由で、我国としても何らかの援助を模索し検討すべき所だろうが、同時に島国でもある同国は これまでで国民感染者僅か 1名といわれる「ゼロ・コロナ政策」に成功を収めており、今後の援助に絡む人的交流などに伴う感染拡大に懸念を抱くのも事実。外交ルートを軸に、今から望ましい援助の方法を調整願いたいものだ。改めて、トンガ国民各位の無事を祈念したい。
本題です。昨日、第 208通常国会が召集され、岸田総理による施政方針演説が行われた。依然流行の中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症対策の継続や 所謂「新しい資本主義」のあり方、緊迫の度を増す我国周辺の安保問題などに触れた様だが、野党側の反応は 特定野党をメインに相変わらず批判的、非協力的な所も色濃い様だ。以下 昨日の産経新聞ネット記事を引用して、少しみて参りたい。
「対決姿勢強める野党 政府演説を批判 通常国会開会」
野党は 通常国会が召集された 1/17、夏の参院選などを見据え、政府与党に厳しく対峙する姿勢をアピールした。
立憲民主党の 泉 健太代表は 岸田文雄首相の施政方針演説について、記者団に「肝心な所に具体策がない」と述べた。新型コロナ・ウイルスの新変異株「オミクロン株」をめぐっては「『想定以上』と言うが、最悪を想定するのではなかったのか」と批判し、政府の水際対策や感染症法改正案の今国会提出見送りなどを追及する考えを示した。これに先立つ両院議員総会では 参院選に関して「政策立案作業を加速させ、国民に届ける政策をもって必勝を目指す」と強調した。
日本維新の会の 藤田文武幹事長は党会合で「参院選を見据えて 争点をできるだけなくしていこうという節があるが、議論すべきことはたくさんある」と自民党を牽制(けんせい)。国会議員に月額 100万円が支給される「文書通信交通滞在費 (文通費)」の制度改革にも意欲を示した。記者会見では政府の演説に関して「『新しい資本主義』がよく分からない。いかに具体策がなくて空想的かが浮き彫りになるような論戦をしていきたい」と語った。
国民民主党の 玉木雄一郎体表は首相の施政方針演説について「(賃上げの重視などで) 大きな方向性で反対するところはないが、その先の具体像がみえない」と指摘。「今国会の一番の争点は賃上げで、給料上がる具体策を提案していく」と強調した。
一方、共産党の 志位和夫委員長は党会合で政府与党に厳しく向き合うと強調。「敵基地攻撃能力の保有、空前の大軍拡、憲法 9条改定など 米国追従で日本を『戦争をする国』にする動きに断固反対を貫いて奮闘しよう」と呼びかけた。(引用ここまで)
今回拙記事の末尾にリンクも致すが、歴代総理による施政方針演説が 程度の差こそあれ具体性不足である事は云わば「全体の傾向」だろう。内容がより具体性に踏み込んだ記述であるべきは理想だが、かと言って独り岸田総理だけが責められる筋合いのものでもあるまい。今回施政方針演説の全文をざっと読みしたが、確かに不足の所は認めるも 歴代総理に共通の演説姿勢なら、それはひとまず認めておいて 関連する各党代表質問の中身に注力するのが筋だろう。
日共を初めとする特定野党の攻撃志向は、引用記事を拝読しても大して変わっていない趣(おもむき) だ。同党と社民、れいわ新撰、立憲民主の各党はこれまでと変わらず「攻撃的追及」に終始する可能性も大きそうだ。その中にあって 泉立憲民主執行部がどの位変化を見せるかが一つ見所かもだが、引用記事の記者会見の模様からは、大きくは変化しない様子が窺える。
立憲民主党は先日、自党に近い立ち位置のネット報道メディアへの資金提供問題で明確な人事処分などをしておらず 対与党質疑の追及場面での信頼性低下の問題もあろう。誠実な対応を怠ると、これまでと変わらず党支持率は上向かない事だろう。泉代表は、こうした「甘い処分」をこれからでも糾す意思があるのか、一国民として 拙者も引き続き注視して参ろうと思う。
日共など特定野党の攻撃志向は、云わば持病の様なもの。真に受けて取り合う価値もなさそうだ。ただ 日本学術会議の一部会員任命見送りについては、国家機密に関わる所もあり 全部を表にする訳には参らない事情も分かりはするが、既に知られる元会員らの中国大陸科学者招聘計画(千人計画)への参加など 当然知らせるべき所はオープンにした上で、堂々と任命見送りの意を明らかにすれば良いではないか。特定野党と左傾報道、左派容共市民の各勢力は発狂だろうが、そういう反応をされる方が、我国益にとってはプラスではないか。
些かの脱線はお許しを。とまれ、岸田政権当面の大きな課題は新型感染症の鎮静化と それに伴う経済ダメージの修復、加えて緊迫の度を増す我国周辺の安保政策の 3点だろう。前回も記したが 野党側の主張も国益に資すなら採り入れ、無益な攻撃的追及は説得力を持って対峙すれば良いという事だろう。明日からは各党代表質問。特定野党のそれを除き、基本は静観して参りたく思う。今回画像も再掲で恐縮。昨春先 静岡・富士市内の富士河畔にて仰いだ、雲を侍らす霊峰富士の様子を。手前を行くは 東海道・山陽新幹線で、丁度月に幾度か運転の試験列車「ドクター・イエロー」がその雄姿を現してくれた次第。以下に、関連記事をリンク致します。(これも産経新聞 1/17付) 岸田文雄首相の施政方針演説全文(1/4ページ) - 産経ニュース (sankei.com)