コナサン、ミンニチワ!2008=平成20年も最終月となり、冬らしく日によっては朝晩強く冷え込む様になった。気象庁の長期天気予報にもあったが、今月は気温が低めで、寒い日が多くなりそうな気配。続く年明けが暖冬、厳冬のいずれか気になる所ではある。
さて、拙Cafe日記にても取り上げている名古屋鉄道の名物車「パノラマカー」が今月下旬、遂に事実上現役を退く事と相成った。それを控えて今秋より、同鉄道各線にてパノラマカーの退任挨拶とも言える特別運転が催され、多くの愛好者の喝采を浴びたのは或いはご存じと思う。
この大任を担ったのは1962=昭和37年に落成した第6編成1号車=7011、2号車=7162、3号車=7061、4号車=7012の面々。この編成は当初6両編成の所謂P6としてデビュー、両先頭車には愛好者間では伝説として語り継がれる「フェニックス=不死鳥」の紋章が掲げられていた様だ。1968=昭和43年頃、同期の仲間の内では一番早く4両化=P4への変更を受け、その後一度は6両編成に復帰したものの1987=同62年には再び4両へと短縮、この時車内を指定席特急向けに改良され、窓下に白帯を掲げて再出発を遂げている。
今世紀に入って消去された白帯だが、内装は高レベルのまま残り、この度惜別記念も兼ねて、再び窓下の白帯も掲げられた次第。この編成の特別列車の走行シーンを見て「いよいよその時が・・・」とお思いになった各位も多いのではないだろうか。
おまけ画像に、拙故郷の豊川線を行く同編成の雄姿をお目にかけます。それにしてもこの編成を初めとする第2次増備車の24車、貸切特急車の今はなき「パノラマ・デラックス」に部品を供出した4車を除き去年まで全車健在で、45年に亘る長寿を誇ったグループ。今年の特別運転はひとまず終了の由だが、続く年明けから来春にかけ、最後の日までのつつがなきを心より祈りたいものであります。