来る 2/24にて、ロシア国が生じた対ウクライナ国侵略の暴挙から 満 3年となる。
露側による侵略行動は今も止まず、一説には双方で 10万を優に超える戦没並びに戦災犠牲を数えるといわれる。宇側の住宅を初め 社会資本の甚大な損壊も看過できぬものがあろう。速やかな停戦が強く望まれ、西側盟主の米合衆国も バイデン現、トランプ次期の両大統領共 停戦に向けた関与の表明がされているのは認めるが。
ただ一方で 停戦に当たっては余りの露側優位のそれであってはならぬのも事実。もしそうなれば、我国を含む「自由で開かれた国際社会」を旨とする西側陣営に重大な禍根を残す事が分っているからだ。
憲法の規定もあり、明らさまな軍事支援のできない我国は これまでも様々な対ウクライナ支援を実施している事は認めるが、同国内政の苦悩でもある大きな問題に対しても 我国関与の方向が示された。以下 昨日の時事通信ネット記事を引用して、みて参る事に。
「日本政府、ウクライナの汚職撲滅=EU加盟へ汚職返上後押し」
日本政府は今年、ウクライナの汚職撲滅への支援に乗り出す。同国政府からの要請を受けたもので、法執行機関の取り組みを強化するためのプログラムを年内にスタートさせる。司法制度改革なども併せて進め、同国に着せられた「汚職大国」の汚名返上と欧州連合(EU) 加盟を後押ししたい考えだ。
ウクライナの スハク司法副大臣は昨年 12月、東京都内で開かれた日本政府関係者との会合で「ウクライナは汚職対策の分野で深刻な問題を抱えている」と指摘。「汚職をほとんど許さない国(筆者註、?) である日本との協力関係の発展に関心を持っている。日本の経験から学び、生かしたい」と語った。
国際 NGO「トランスぺアレンシー・インターナショナル」の 2023(令和 5)年のランキングによると、ウクライナの「清潔度」は 180カ国・地域で 104位。この状況は EU加盟交渉に加え、ロシアの侵攻に対抗するための 各国からの支援の呼び込みにも影響しかねないと指摘されてきた。
世界銀行などの 2023年末時点の試算では、ウクライナの復興費用は 今後 10年で 4860億米ドル(約 76兆4000億円) と見込まれているが「今のままでは 高級官僚の懐にかなりの額が流れる恐れがある」(日本政府関係者)との見方も出ている。
日本は同ランキングで 16位。過去 30年間、10カ国以上で汚職対策などの「法制度整備支援」に取り組んできた。ウクライナ政府がこうした実績に着目し、昨年 1月に協力を打診。同年 8月に 小泉龍司法相(当時) が(宇の)首都キーウを訪問し、汚職対策や司法改革を柱とする覚書を締結した。2025(令和 7)年度予算案には 法制度整備支援の経費として 2億7500万円を計上した。
日本政府は 今春までウクライナ政府と実務レベルの協議を重ね、具体的な支援を年内にスタートさせたい考えだ。法執行機関の人材の育成に向け、日本やウクライナで研修やセミナーを行う方向で調整している。日本政府職員を現地に駐在させる選択肢も検討している。ロシアのウクライナ侵攻開始から 3年の節目を来月に控え、国際社会では停戦圧力が高まっている。法務省幹部は「復興フェーズ(局面) に入る前に 一日も早く成果を出す必要がある」と語った。(引用ここまで)
与党自民をメインに、中々に終息の見通せない政治資金問題を我国も抱えるのは認める者だ。一方で これまでの諸戦争を振り返ってもそうだが、一方的な攻撃や対立だけでは物事が進まないのも事実。左派野党、そして左傾報道メディア側には そういう明快な事実さえ理解する意思のない輩が一定数に上るのは遺憾だが、ボヤいてばかりというのも能がなかろう。
引用記事中の国際 NGO調査にては、我国の清潔度は 昨年世界 16位の由。決して感心ならぬ一方で「清潔度向上の望みなきに非ず」のも事実。ここは野党側も「黒か白か」の二択ではなく、こうした調査順位の「十傑入り」を目標に掲げる位の姿勢転換をしてはどうなのか。或いはそういう見直しが、より多くの民意を呼び込める可能性もあるかとも思うが。
石破総理が折々強調の「少数与党」も勿論手を拱いてはならない。自浄努力は勿論必要だろうが、一方で 今回はウクライナ国との法務技術の交流が、我国にとっても有意義な手法やあり様に辿り着く可能性だってゼロではないだろうから。
とまれ「善は急げ」だ。遅くとも年内にも始まる可能性ある、ウクライナ国内復興の動きが始まる前に 汚職対策に向けた法制度整備の取っ掛かりだけでも見通せる様努めるべき。放置していては 欧米勢の対宇支援姿勢が揺らぎ、為に露側を利する事ともなりかねない。そうなれば、我国を含む西側陣営にとっても 大きな脅威となり得よう。
ロシア国は、特に朝鮮半島情勢緊迫化の際には 対日侵攻も視野に入れているらしい指摘も聞いた。最近深化の 北鮮との軍事連携も、一つにはそれが目的かも知れないが 怯える事はない。警戒を続ける一方で「どうせあの国なら有りだ」位の心的余裕を持つ事も必要。未だ G7に属する先進国なら それができるはずだ。
ウクライナ国の汚職対策奏功を今から祈念する次第。今回画像も振り返り恐縮。一昨年末、三重・亀山市内の JR関西本線にて目撃の 同西日本社・在来線試験列車「ドクター・ウェスト」の様子をもう一度。