今日の当地名古屋は梅雨本番。朝からの降雨がやや強まって来ている所です。お出かけの各位はどうか、ご安全に。
所で一昨日、首都圏のJR高崎線にて集電の不具合により朝から午後までほぼ半日列車の運転が止まり、通勤及び通学時間とも重なって、日中だけで数万を超える方々の足が混乱し、列車ダイヤも終日乱れた様です。又、長時間現場近くにて停止=スタックした列車に閉じ込められ、体調を損ねた方が多くあったのが遺憾でした。
事故の起きた場所は、さいたま市の大宮と埼玉新都心の両駅間。ここは東北、高崎、神奈川へと向かう京浜東北、更に埼玉平野部より東京都心へと向かう埼京の4路線が並走する過密路線。事故の為に一時、これら全路線の送電を停めた為JR在来線はこの地点の周辺で一時麻痺状態となり、東北新幹線や路線バスなどでの代行輸送を迫られる結果となりました。思えば場所的にも、時間的にも最悪の条件にて発生した形でありました。
原因は、事故に関わった列車の運転士が信号停止位置を誤り、不適切な位置に停止してしまった事にあると言われています。
主な都市圏では例外なくある電車運転の為の、所謂架線と呼ばれる電車線は長さに一定の限度があり、架線同士の中継点は、短い間隔で2列並行に備わっている所があります。鉄道会社内では「エア・セクション」と呼ばれ、安定して送電を行う為にこうした構造を採っている訳ですが、ここを列車が通る時に、一瞬ながら両方の架線の電圧に差が出る「電位差」と呼ばれる現象が生じる由。この為この中継位置に列車が、所謂パンタグラフと呼ばれる集電器がかかったままの状態で一定時間停車すると、一方の架線の負荷が上がって過熱してしまい、溶解した事による様であります。この為こうした位置での列車停止は禁止され、その為の標識も現示されていたのですが残念ながら、今回はそれが厳守されなかった様です。
仕事や学問、親戚知人の緊急の要件などを抱え、ただでさえ余裕のない予定を狂わされてしまった多くの方々に対しては本当に同情の一言ですが、今回の事故は施設の不具合が原因ではないだけに、再発の防止には真剣な取り組みを願いたい所です。
特に今回の発生箇所に私は注目しています。この場所は前述に如く、上野や新宿など東京都心を発った列車がさいたま市の大宮まで並走する、言わばボトル・ネックの様な過密地帯。以前から「何かあったらタダでは済まないのでは」との想いが頭をかすめたものでしたが今回、その不安が図らずも現実となってしまった次第。
人為ミスを完全には防げないのは事実ですが、東海道線の東京~横浜間とは異なり並行する有力な私鉄路線もなく、停まった時の影響が特に大きい事をJR社は良く自覚し、今後の安全で安定した列車運行に努めて頂きたいものであります。
最後に今回記事、我が愛好分野の事にて失礼致しました。*(注意)*
所で一昨日、首都圏のJR高崎線にて集電の不具合により朝から午後までほぼ半日列車の運転が止まり、通勤及び通学時間とも重なって、日中だけで数万を超える方々の足が混乱し、列車ダイヤも終日乱れた様です。又、長時間現場近くにて停止=スタックした列車に閉じ込められ、体調を損ねた方が多くあったのが遺憾でした。
事故の起きた場所は、さいたま市の大宮と埼玉新都心の両駅間。ここは東北、高崎、神奈川へと向かう京浜東北、更に埼玉平野部より東京都心へと向かう埼京の4路線が並走する過密路線。事故の為に一時、これら全路線の送電を停めた為JR在来線はこの地点の周辺で一時麻痺状態となり、東北新幹線や路線バスなどでの代行輸送を迫られる結果となりました。思えば場所的にも、時間的にも最悪の条件にて発生した形でありました。
原因は、事故に関わった列車の運転士が信号停止位置を誤り、不適切な位置に停止してしまった事にあると言われています。
主な都市圏では例外なくある電車運転の為の、所謂架線と呼ばれる電車線は長さに一定の限度があり、架線同士の中継点は、短い間隔で2列並行に備わっている所があります。鉄道会社内では「エア・セクション」と呼ばれ、安定して送電を行う為にこうした構造を採っている訳ですが、ここを列車が通る時に、一瞬ながら両方の架線の電圧に差が出る「電位差」と呼ばれる現象が生じる由。この為この中継位置に列車が、所謂パンタグラフと呼ばれる集電器がかかったままの状態で一定時間停車すると、一方の架線の負荷が上がって過熱してしまい、溶解した事による様であります。この為こうした位置での列車停止は禁止され、その為の標識も現示されていたのですが残念ながら、今回はそれが厳守されなかった様です。
仕事や学問、親戚知人の緊急の要件などを抱え、ただでさえ余裕のない予定を狂わされてしまった多くの方々に対しては本当に同情の一言ですが、今回の事故は施設の不具合が原因ではないだけに、再発の防止には真剣な取り組みを願いたい所です。
特に今回の発生箇所に私は注目しています。この場所は前述に如く、上野や新宿など東京都心を発った列車がさいたま市の大宮まで並走する、言わばボトル・ネックの様な過密地帯。以前から「何かあったらタダでは済まないのでは」との想いが頭をかすめたものでしたが今回、その不安が図らずも現実となってしまった次第。
人為ミスを完全には防げないのは事実ですが、東海道線の東京~横浜間とは異なり並行する有力な私鉄路線もなく、停まった時の影響が特に大きい事をJR社は良く自覚し、今後の安全で安定した列車運行に努めて頂きたいものであります。
最後に今回記事、我が愛好分野の事にて失礼致しました。*(注意)*