盆の最終日の、本日8/15は、先の大戦 大東亜戦争こと太平洋戦争の終戦記念日。都内にて全国追悼式も行われたこの日、300万超と言われる戦没、並びに戦災犠牲の各位に改めて深い弔意を申すと共に、内外の被害の方々にも、改めてお見舞いを申したい。それらを踏まえた上で、我国領土を巡る、遺憾な事態が2件生じている。
1つは、大韓民国現職大統領による、島根県竹島(韓国名独島=どくと)視察と民間人多数の上陸、もう1つは、香港に拠点を置く中華人民共和国と台湾こと中華民国の両方に跨る、沖縄県尖閣諸島の領有を主張する民間グループが、同島上陸を試行し我国海上保安庁に逮捕された事。前者に対し、我国は当然ながら領有の主張と大統領による視察への抗議は、継続して行うべきだろうし、後者についても、民間人による所業とは言え、入出国管理法違反容疑にての立件をも踏まえ、我国内法に則り、必要な処分を蛮勇を振るって執行すべきだろう。
さて、今回特集記事を演じる武者ら3名、馴染み処が盆休み中の事もあり、やむなく娯楽?の多い偽!弁慶宅に集結中。酒気も入って、話も滑らかになって来た風情である。
偽!大黒「当然の事やが、我々も20世紀最大の戦禍、大東亜戦争こと太平洋戦争が終結したこの日、犠牲の方々への、心よりの弔意を新たにしたいものやな。」
偽!義経+偽!弁慶「勿論、我々も異議ありません。20世紀後半、そして21世紀にかけての祖国日本の繁栄は、この大戦までの犠牲の方々の上に成り立っとる事を、改めて自覚したいものでありまするな。」
偽!大黒「それを念頭に置いて、今夜はちと平和のあり様について話そう思うんや。良く言われるのが『2度と戦争を繰り返さない』って文言やが、これはどうやろ、果たして額面通りに受け取れる思うか?」
偽!義経「それがしが思うに、繰り返してはならない戦争言うのは、それこそ先の大戦、大東亜戦争こと太平洋戦争みたく、全てが侵略ではないものの、近隣国を巻き込んだ、大規模な消耗戦の事やと心得ます。こんな風では、内外へのダメージが大き過ぎ、我国の国力も大いに消耗してしまう。その様な愚挙はやめよって事でしょう。その一方で、やはり人間は全智全能の神と違って完全に物事がこなせる訳やない。平和が大事と分っていても、例えば昨日今日の島根・竹島や沖縄・尖閣、北方領土辺りの件をご覧になれば分る様に、やはり一定の防備は必要や言うのが、我々武者の心得であります。そこの所は複線思考も必要かと・・。」
偽!弁慶「陛下。拙者もほぼ殿と同意見ですな。同じ武者として、やはり日頃の防備が全く不要とはどうしても思えませぬ。沖縄・尖閣などは、今回は武装なき民間団体の上陸やったが、武装した連中の上陸も有り得る訳で、その様な時は、警察力としての装備行使を一定限度は認めざるを得ないでしょう。又、正当な理由あれば、警察力行使に当たって、万一にも死傷を生じたとしても免責とし得る国際法規の整備も必要かと心得ます。」
偽!大黒「そなたらも分る様に、そこが防衛安保の難しいとこやろうな。そやけど、過去の戦没並びに戦災犠牲の方々への弔意と共に、現在の脅威や不安要因にも立ち向かわなあかん。その為にも、防衛予算はゼロにはできぬ訳で、情勢に応じた精査は必要やろが。『戦争は、祖国日本を捨てた訳やない』事は意識して当たるべきやろうな。」
偽!義経「過日、弁慶に代わって夜の街を見回った時にも感じた事でありまするが、大黒様のご見解は、国内犯罪などの問題にも通じるものと心得ます。『戦後』と呼ばれた20世紀後半以後、犯罪や重大事故とかの社会問題を覗いてみますと、強大国によって歪められた戦後史のあり様は、加害者よりは道徳心や倫理観、被害者よりは警戒心や疑念を奪い去ってしまった様に思いまするな。その結果、犯罪とかにに巻き込まれ易い慢心と、何をしても許される横暴が罷り通ってしまった様に思うのでありまするが。」
偽!弁慶「拙者も、概ね同感ですな。殿の仰せの問題の改善には、やはり日本国憲法の一定範囲の改正が必要でしょうな。第9条、平和条項は基本問題ないが、我国の尊厳を守る手段を肯定する条項を追加する必要があるでしょう。他、財産権などは我国固有の内情に見合った改変を要するし、増税問題とセットで取り上げられるべき、参議院の廃止を伴う国会一院化に道を開く為の改定も必要でしょう。」
偽!大黒「弁慶の話も、これから真剣に考えなあかん所やろう。20世紀半ばの昭和中期なら、世界最高の平和憲法やったかも知れんが、制定後65年以上も何らの見直しもされないってのは、やはり『何かがおかしい』と言わざるを得んとこやろう。世間を見渡しても、国家の最高法規たる憲法が『このままで良い』などと言うのは少数意見やし、その少数意見に大多数がいつまでも振り回されるってのも、おかしな話やで。全く!」
偽!義経「残念ながら、先年ご逝去の作家 上坂冬子さんは、建設的な改憲への姿勢さえ攻撃する護憲勢力の行き過ぎ姿勢を『護憲ファッショ』であると、お嘆きになっていた様に心得まするな。」
偽!弁慶「殿ご指摘の、そうした遺憾な所は、確かにある様ですな。決まり事には全て『法律は生き物である』って大前提がある思うんです。最高法規の憲法だって同じ事。護憲勢力は、そこの所を弁えていない様であるのは如何なものですかな。所で供の方々、我国の現存公認政党が皆、現憲法がこのままで良いとしているか、ご存知かな?」
供の者複数「日本国憲法を絶対に護持するとしているのは、確か社会民主党だけですね。」
偽!弁慶「いや、有難う!陛下、と言う事で、絶対護憲などとしてるのは、社会民主党だけ。『見直さなくて良い』などとの見解は、最早少数意見。それも、我国の尊厳や固有文化、全うな国民市民の利益を考えない勢力によるものと思わざるを得ない。こんな矛盾した現状は速やかに是正されるべきやし、国民市民も、もこうした問題を先頭切って考えられる様でないといけませんな。まあこれも、政治的無関心のツケの一つと申すべきでしょう。」
偽!大黒「弁慶の言う様に、社会民主党は問題ある側面を有しとるな。沿革は、我国の政治史にとり、最も必要のない組織、社会主義協会の系譜やし、日本人よりは、所謂『在日』の利害に傾いとると言う指摘もある様や。そんな所の意向が、国民の総意みたいに扱われるのは、確かに異常やな。又、その事実を何とも思わん国民の思考も糾されるべきや。」
偽!義経「後、余り話を長引かせたくはありませぬが、弁慶が指摘した問題の陰には、日教組こと日本教職員組合も絡んだ戦後教育の不良が関連しているのでは、とも心得ます。我国の国家と国民市民の利益の為にどうすべきかって事を、戦後教育は語る事も教える事も避けて来た。その結果が、現代に至る、戦後の不良な軌跡に繋がったと言う事は言えるでしょうな。」
偽!大黒「そうやな。余り長くなってもいかん。ちと総括をさせて貰う。平和の問題は、過日の戦禍の史実もつぶさに見ながら、又、今の我国を取り巻く状況も勘案して安保面を含めて考えんとあかん。決して、理想とスローガンだけで見えて来るものやない。因みに、日本国憲法は、米合衆国軍筋の理想主義勢力により、我国の文化面、行政面を細かく勘案される事なく、公布施行が強行された。その強引さもさる事ながら、施行後の見直しをも怠った為に、今世紀に至る戦後のあり様を悪化させ、例えば、未成年者による山口県下の母子惨殺事件とか、愛知県下の女性会社員拉致惨殺事件とかの形になって現れた。これらは、国民市民向けの歴史及び公民教育の不良、それに米国資本主義の蔓延による、不健全な拝金主義によって引き起こされたものやろう。それらの背景に、見直される事のない日本国憲法の落とし子たる、腐った戦後レジームがあるって事やろうな。
東日本大震災や、昨今の増税策などによって、我国民市民も、少しは政治に対する責任って事を自覚できた良い面もあるかと思う。その思考を、今秋にも予想される、衆院解散総選挙にぶつけて貰いたい気もするな。」 以下次号。
ただ、そうした指向が教育にも影響するのは、少なからず遺憾な事や思います。