Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

ノーベル賞受賞者の誤公表を嗤えるか

2023-10-05 10:38:08 | 国際・政治
この 10月に入り それまで続いた猛暑から一転、本来の秋めいた気候になってきた当地愛知。着衣の問題もさる事ながら 特に朝方の気温低下が大きく、油断すると風邪などの体調不良に陥り易いのも事実。

その風邪は「万病の元」とも呼ばれ、現にこれまで鳴りを潜めていたインフルエンザや、決して終息した訳ではない 新型コロナ感染症に直結するリスクも孕む。不運にも罹ってしまった場合は栄養と安静、周囲に広めない対応を心掛けるは勿論だが、そうなる前に 考えられる色んな手段で急変する気候と向き合う心得も必要だろう。

本題です。「今年ももうそんな時期か」と思わせる一つが、毎秋 スウェーデン王国から発せられる、ノーベル賞受賞者の発表。既に一部が既報で、中でも新型コロナウィルス向けワクチン開発に貢献の、東欧出身の女性学者の受賞が大きな話題だが、恐れながら詳細は割愛させて頂く。

今回触れたいのは、それに続く 化学賞受賞者発表の不具合を巡る件について。確かに間違いではあっても、徒らに批判だけで良いのだろうか。以下 今日の読売新聞ネット記事を引用して、みて参る事に。

「ノーベル化学賞 3氏の名前『フライング』公表 4H前にメディアに誤送信・・選考『影響ない』」

今年のノーベル化学賞をめぐっては スウェーデン王立科学アカデミーが発表予定時間前に、受賞が決まった 3人の名前を誤って公表するという異例の事態が起きた。

欧米メディアによると、同アカデミーは 発表時間の約 4H前に、受賞者 3人の名前や業績などを記した電子メールを 一部のメディアに誤って送信した。

化学賞の選考委員長は ロイター通信の取材に「アカデミーのミスであり、まだ何も決まっていない」と話したが、その後 メールの内容と同じ 3人の受賞が決まったと発表した。

同アカデミーは 10/4の記者会見で、情報の事前流出について「とても残念であり、非常に遺憾だ。原因は現在も不明だ」とした。一方 受賞者は発表直前の会合で決まったとして、先行の手続きに「影響はなかった」とした。

ノーベル賞に詳しい科学ジャーナリストの 馬場錬成さんは「前代未聞の珍事だ」としたうえで「賞の権威と信用を傷つけるもので、大きな責任問題となるだろう」と話した。ノーベル賞の発表では 2010(平成 22)年に スウェーデンの地元紙が発表前に生理学・医学賞の受賞者を報じたことがある。(引用ここまで)

前出・馬場見解の通り、この流出劇は前代未聞の珍事、というより不祥事に近いレベルかも知れず、スウェーデン王立科学アカデミーには徹底した調査と原因糾明を願いたいもの・・だが。

対する日本側のこうした必要な機密秘密保持の現状はどうか。決して前出アカデミーの不適切を 大きな顔で批判も揶揄もできる立場ではないだろう。

つい先頃も、我らが自衛隊のサイバー機密部門が中国大陸筋から侵入され、防衛機密が脅威に晒されたのは記憶に新しい。しかも 同盟を組む米合衆国より先年から複数回に亘る指摘と改善要求があったにも関わらず、速やかな取り組みを欠いたとも聞く。

防衛省・自衛隊が取組み努力をしていないとは申さない。それを行っても 非友好側は更に情報戦脅威を高めており、より油断はならないという事だ。そうした努力への国民的理解が広まって初めて、前出のノーベル賞受賞者誤発表問題も 堂々と批判できるのではないか。

それにしても我国官民の必要な機密保持は、他の先進諸国より「周回遅れ」の現状にあるのは事実だろう。日本学術会議他 左傾アカデミズムの妨害志向もあろうが、前出のノーベル賞問題を決して「一不祥事」と片付ける事なく、我々の、そして我国の問題に投影してより良い方向を考える必要もあるだろう。

その為には 他の先進諸国との信頼の為にも かねて必要が指摘される「スパイ防止法制」の整備も必要と愚考かるがどうか。今回画像は 先の残暑下、JR名古屋駅を発って西日本方面へと向かう東海道・山陽新幹線下り便の様子を。
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