各位お早うございます。約、10日振りの拙者ブログです。梅雨も終盤に入り、九州での水害の便りに対し、一言お見舞い申します。台風の接近もあってこれからは全国的に雨量が増し、水害は他人事では済まされないかも知れず、ここは注意を新たにしたいもの。と言う所で梅雨憂さ晴らし阿呆読物の第7回・・・。
自らの乗船を供の衆と海亀、鮫、そして若蟹に任せて離れた偽!大黒と兎は、海より少し離れた高台に辛うじて建つ猿の隠れ家へと向かう。その時の会話
偽!大黒「エテ公の奴、あの廃屋に良くも平気で住んどれるな。戸締りはできんし、虫の1匹や2匹は居るだろうに。」
兎「まあ奴は、そんな事は気にしないんでしょうね。第一に大黒様、何と言っても奴の頭は『アレさえあれば!』ですから・・・笑」
偽!大黒「アレって、エロネタの事かい?苦笑」
兎(笑いをかみ殺しながら)「そうです・・・」 とうとうこらえ切れなくなり、2人とも笑いを禁じ得なくなった。
偽!大黒「しかしまあ、何だろうなー。あの野郎、どんな場面で興奮しよるのやろう。一言で成人向言うても色々ある。若いのが良いか、洋物か、既婚者か熟女とか言うのもあるし、全部脱がない所謂『着エロ』ってのもあるな。さて、何でしょう?」
兎「大黒様!随分とお詳しいですねー!一体どこからそんな情報入って来るんですかー?」 と些か呆れ顔である。
偽!大黒「ハハ、それはね。時間のある時携帯のサイトをいじっておると、嫌でも出くわすんだよー。」
兎「本当に偶然ですかー? それにしてはでき過ぎの気もするけどなぁー。苦笑」
偽!大黒「まあ、そこの所は深く考えるなや、笑。さて、そろそろ奴の家やな。」
兎「そうですね。ここを右へ曲がった先に見えるボロ家でしょう。」
2人は猿のアジトに近づく。あろう事かと言うか、やっぱりと言うか、中からは意味不明の唸り声が時折聞こえて来るではないか。
偽!大黒「思った通りや。まだ夜も更けぬ内からこの有様。不心得が良う聞えるわい!」
兎「本当に『バカで、アホで、トンマで、間抜けで、パープーな、救い様のない!』って言うアレですね。」
偽!大黒「全く、あの方の体力と気力にだけは感心するわい。さて、やらしておきゃ良いから、我々は下見を続けようではないか。」
兎「そうですね。あの体たらくではちょっとやそっとの音は気がつかない。今の内に見回りましょう。外周りなど、必要なら手分けしてやりますか?」
偽!大黒「ああ勿論。早め早めで行こうや。」
その間実に数十分!猿が自慰に耽っている間に2人はほぼ、廃屋の内外の下見を済ませた。
偽!大黒「家の外周も見てみたが、我々の来た以外に目立った抜け道はなさそうだな。」
兎「俺もそう思います。できるだけ奴のいるそばに、催涙ガスなんぞを仕掛けて追い出せば、海へおびき出すのは以外と難しくないのでは?」
偽!大黒「よしっ。緒戦はそれで行くか。次は奴が海へ出て来た時に迎え撃つ布陣を考えりゃ、と言う事で。催涙弾を仕掛ける人選もその時やな。」
兎「今夜はこれ以上の張り込みは無意味の様ですね。戻って作戦を詰めるとしましょうか?」
偽!大黒「よしゃ!そうしよう。」
2人が廃屋を離れ始めた正にその時「万歳!」の大声が聞えた。続いて「ああ~良かった~!天国や~!」の猿のバカ歓声が2人の耳にはっきりと届いた。
振り返るのも面倒な2人・・・「勝手にやっとれ。このどアホ!」
以下次回。本稿はフィクションです。