今年のF-1GPも大熱狂と大成功裡に無事全日程を終わりました。
所でモータースポーツの意義について、皆様はどうお感じになり、お考えの事でしょうか?
勿論2輪、4輪それぞれにチャンピオン・シップが存在し、後者の場合はF-1を頂点に、世界中にフォーミュラ・カーのシリーズがあり、又世界ラリー選手権(WRC)や全日本GT選手権(JGTC)などの様に、市販車に近い、所謂ハコ車のレースが、これも世界各地で繰り広げられています。
勿論、勝利してシリーズの頂点を目指す事、これが一番の大義でしょう。
1つのシリーズを制し、更に上のカテゴリーを狙うのも目標でしょう。
しかし同時に、これらの戦いが、自動車技術の向上に不可欠なのも又事実です。
一般車とは次元の違うスピード、他のスポーツとは比較にならないコストの高さ。それらの事共に安全面、環境整合面から眉をひそめる向きもあるかも知れません。
しかしながらハイブリッド、LEVの様な
ガソリン電気併用、あるいは希薄燃焼エンジンの技術も、レースの現場での厳しい鍛錬があったればこその技であり、実用に至ったのではないでしょうか。
燃料電池車にしても、優れた走行系に恵まれなければ省資源、環境への貢献は激減してしまいます。
モータースポーツは、自動車の将来へ向けての大いなる実験場でもあると思います。
F-1日本GPは鈴鹿で、少なくとも後3回の開催が決まっています。来年も又、今年と同じ気持ちでサーキットの勇者達を暖かく迎えたいと思います。