米合衆国発の金融危機のあおりで、我国経済も大きく悪化している様です。
自動車、電機を中心に操業縮小が相次ぎ、今月だけで派遣会社よりの期間従業員の契約解除や非更新が数万件にも及ぶとの話も聞きました。
昨夜も勤務先よりの信号停止中の車上より、当地名古屋随一の繁華街、栄の模様を見て参ったのですが、交差点脇のブランド雑貨店は退勤の書き入れ時にも関わらず、店内の買い物客はほぼ皆無。飲食店への入りこみも減っている様で、景況が下向いている事を物語っている様でした。
通りを歩く人々も、心なしか元気がない様子。
その様な中、昨日国会にては野党提出の雇用対策法案が参議院にて強行採決の末可決されました。政権与党側は内容の類似を理由に採決に反対し、続く衆議院にては否決の構えの様ですが、野党の強硬姿勢もさる事ながら、この期に及んで大勢の明日の生活をも左右しかねない雇用問題への対策をも政争の具にしようとする了見にはただただ唖然とするばかりです。
この様な国難的問題に際し、ここは欧米先進国の様に、政党の立場の違いを超えて一致協力して参る様な大人の対応と言うものができないのか、改めて嘆かざるを得ない現状であります。
さて、嘆いてばかりいても仕方がありません。今夜は少し、音楽の話題にでも触れようかと思います。
ある知友の方が「冬の夜はバラードを」との日記々事を綴っていらっしゃいました。
寒い夜は確かに、スローなテンポのバラードは心に沁み入るものがある様です。
我が好みとしては、余り歌詞の入らない演奏もの、所謂インストゥルメンタルな楽曲が良いなあと思います。
筆頭は渡辺貞夫さん。同氏のアルト・サキソフォンは包み込む様な柔らかい音色が魅力で、聴いていて心癒されるものがありますね。
同じアルトを演奏されるMALTAさんも、渡辺さんとは異なるカラーで好感が持てます。渡辺さんより少し華を感じる音色でしょうか。
ギターの高中正義さんも、スローな曲はバラードの範疇に入れて良いと思いますね。電気を通した音も、生の音も心地良いものがありますね。
ピアノなどの鍵盤楽器では、ベテランの松岡直也、向谷 実、そして横浜在住の女流、中村由利子の各位。
中でも向谷さんは鉄道交通にも造詣が深く、その方面でも大いに共感が持てる所です。松岡さんは基本的にはラテン・ジャズの方ですが、時に流線形を想わせる秀麗なパラードを聴かせて下さり、こちらも魅了される事しきり。中村さんは所謂ヒーリング系の方ですが、これ又流麗なメロディ構成はやはりバラードの側面が大いにあると思いますね。
どの各位の楽曲も、これからのクリスマス、そして冬に相応しい品格を備えているのではと思う次第であります。
さてさて我らがパノラマカー、勿論音楽とも縁の深い車両です。
登場当時は極秘とされた音楽警笛、ミュージック・ホーンを携え吹奏の折には愛好者の拍手喝采を浴びている様です。
一つ間違えば騒音となりかねませんので場所は限定されますが、今も折々「ミ~ド~ラ~ミ~ド~ラ~ミ~ド~ミ~ラ~♪」の調べは健在。
このメロディに、愛好者各位は思い思いの歌詞を載せて歌ったりしていらす様です。笑
多いのは「ど~け~よ~ど~け~よ~ヤ~バ~い~ぞ~♪」と言うものらしいですが、過日悪友の一人が「HA~KA~SE~HA~KA~SE~ニ~セ~も~の~♪」とやった時には、流石にムッと来るものを感じましたね。又笑
このメロディが本家の真性パノラマカーより聴けるのも後僅かとなりましたが、実子と言われるパノラマ・スーパーも装備していますし、後輩特急車「ミュー・スカイ」にもトーンこそ違え、同じメロディの警笛が搭載されます。
姿は消えても、声のパノラマカーは末永く走り続ける訳ですね。又、そうあって欲しいと願う所です。
下記アドレスのクリックにて、パノラマカーの音笛をお聴き頂く事ができます。
http://jp.youtube.com/watch?v=MzaSt3-3KcM
*(メガホン)*