深甚な状況続く ロシア国の対ウクライナ国侵攻侵略の陰で余り話題とならなかったが、昨日 大韓民国大統領選が行われ、現同国野党「国民の力」から立った 尹 錫悦(ゆん・そぎょる) 元検事総長が第20代韓国大統領に選出された。先方事情が主とはいえ 難局が続く日韓関係の折だが、それはひとまず横に置き 一言の祝意を申したい。その上で、岸田総理以下我国の関係とも まずは必要な意思疎通を図って頂きたいものだ。韓国国会も 前与党「共に民主党」が議席の大半を占めるなど大変な状況の様だが、詳しい言及は控えておく。
本題です。前述の露・宇軍事問題も、後者が欧米の北大西洋条約機構 NATOの影響下に入ろうと図っているなどとして 露側擁護の論調も一部にある事は承知している。もしかすると 我国の特定野党も「そちら系」の気があるのかも知れないが、その筆頭の立憲民主党内で 芳しいといえぬ動きも目立つ様だ。この勢力の動向は 少し前の報道資料でも間に合う所あるので、以下 一昨日の産経新聞ネット記事を引用して、みて参りたい。
「立民(立憲民主)、リベラル系が会合、泉代表を突き上げ?」
立憲民主党の 旧社会党系議員らでつくる「サンクチュアリ」と、菅 直人(かん・なおと)・元首相率いる「国のかたち研究会」の 2つのリベラル色の濃い議員グループが 3/8、国会内で臨時の合同会合を開いた。出席者は 夏の参院選への危機感を相次いで示し、今後も情報共有することを確認した。中道寄りとされる 泉 健太代表の党運営に不満を持つ議員もおり、内紛の火種となる可能性がある。
合同会合は 昨年の代表選後初めてで、約 30人が出席した。代表選で泉氏と争ったサンクチュアリに所属する 逢坂誠二代表代行と 小川淳也政務調査会長、国のかたち研究会に所属する 西村智奈美幹事長という党中枢幹部の姿もあった。
合同会合では (労働団体)連合との関係悪化を心配する意見や 参院選で敗北した場合に来年の統一地方選に与える影響を懸念する声もあったほか、先の参院選で躍進した 日本維新の会への警戒感をあらわにする議員もいた。ある参院議員は「ボロボロになって 維新(日本維新の会) に負けたら 勢いが後退する」と危機感を訴え、菅(かん)氏は記者団に「全国で維新とケンカをする」と強調した。
サンクチュアリ会長の 近藤昭一衆院議員は記者団に「参院選に向けて 立民(立憲民主) を盛り上げていこうということだ」と説明したが、党内政局の面も否定できない。リベラル系には、泉氏が掲げる政策提案路線に伴う国会論戦の迫力不足が党勢回復を妨げているとの不満や、参院選の候補擁立が遅れていることへの焦りがある。関係者は合同会合の狙いについて「逢坂、小川、西村 3氏を突き上げると同時に、泉氏にプレッシャーをかける狙いがある」とささやく。合同会合では「両グループが塊になったらよい」との意見もあった。泉体制が揺らいだ場合、両グループで主導権を握りたいとの思惑も見え隠れする。(引用ここまで)
前述記事中「リベラル」の表現は「看板に偽り有」の趣が大だろう。「一見リベラル」でも一皮下は「左」の疑い大なのだ。産経の様な どちらかといえば保守側のメディアですらこんな取り上げだ。明らかに左傾の朝日、毎日両紙辺りの扱いは 正に「左こそリベラル」みたいな「それこそが正義」とする様な取り上げだろう。明らさまな偏向姿勢には辟易とする。産経紙も、この辺りの努力不足は否めまい。
又 合同会合中「全国で 日本維新の会とケンカ」と表明の菅(かん)元総理と、(初めに攻撃ありきの)国会論戦での迫力不足が党勢回復を妨げているとの不満の表れには大笑いしたものだ。少し前、TV露出の多い 橋下 徹弁護士の明快な言動を「ヒトラーの様だ」と詰った菅 直人元総理と「初めに攻撃ありき」の国会論戦を望む立憲民主の関係連中に「反省」の気持ちなど微塵もなく、又ぞろ同じ過ちを平然と繰り返そうとする方向性には 一言「呆れるばかり」だ。
この「一見リベラル、実は左傾」の連中による、泉代表に向けた突き上げは既に始まっているのではないか。他報道によると、当初日共と距離を置くとみられていた泉代表。今夏参院選へ向け、日共とは「内政面の政策などで折り合えれば、候補者調整など選挙協力も考慮する」旨の表明があった由。前述圧力の効果も一定はありそうだ。又 この連中は、下野中の辻元清美前衆議の国会復帰も渇望しているとか。まぁどうするかは辻元さんの自由だが、近い勢力が世間からどの様に見られているか?少しは留意した方が良い様に思う者だが。
最後にこの「一見リベラル、実は左傾」のこの連中、勿論期待度は極めて低い。ご存知の、旧民主党政権期の「藪蛇」が全てを物語っているではないか。そうした負の軌跡を正しく振り返り、総括の努力もせず 又ぞろ政局優先で動こうとする姿勢を元から正し改めでもしない限り、能のない同じ事が繰り返されるのではないか。泉代表も、心あるならこうした「左からの攻勢」に信念と覚悟を持って対峙すべきとは思うが無理か。今回画像も昨年ので恐縮。新型感染症流行の落ち着いた合間を縫って訪れた、京都鉄道博物館にて 現役を退いた後はファンや来客の応対が主な任務となった、初代東海道・山陽新幹線列車「0系」の すっかり大人しくなった近影を。