浜田屋遼太

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続 懐かしい昭和

2019-07-21 | 日々是好日

突然ですが…

考えてみると昭和という時代は、ハエ(蠅)との戦いであった。

あの頃のハエは日本の総人口より圧倒的多数であったと思う。

昭和の中盤あたりはハエの黄金時代でもあった。

日本中でハエが大活躍していたのである。

昭和の人々は、この圧倒的多数のハエとどう戦ったのか。

食べ物ある所にハエあり。

食事をしていると、食卓の上にある食べ物に大勢ででたかる。

今は「たかる」という言葉はめったに使わないが、当時は毎日のように使った。

御飯にたかり、オカズにたかり、漬物にもたかった。

こうしたハエの大群の来襲に、防戦一方だった昭和の人は蚊帳(かや)で防戦した。

蚊帳とは柄のない傘のようなもので、網でできているので風通しがよく、これを食べ物の上にかぶせてハエに対抗した。

蚊帳はもっぱら食事前と食事後に使用され、食事中は取り払われていたので、その隙を縫ってハエは絶え間なく食卓に襲いかかった。

食卓を囲んだみんなの頭の上には、ああ懐かしのハエ取りリボン。

ハエ取りリボンというのは、ゴキブリホイホイをテープ化したものと考えていい。

テープの両面に強力な糊状のものが塗られていて長さ1メートル弱。

これを天井からぶら下げておくと、飛んできたハエがこれにくっついて、もがきながら死ぬ。

恥ずかしくも懐かしいハエ叩き。

文字通りハエを叩いて殺す道具で、柄の先にハガキりやや小さめの大きさの金網が付いていて、食卓の上のハエに忍び寄っていって狙いを定め打ち下ろす。

狙いたがわず、ハエばったりと息絶えて死ぬ。

というような、多分原始人もそうしていたであろうと思われる方法で、昭和の人はハエと戦っていたのだ。

ハエも蚊も人間の敵という位置は同じなのだが、印象はずいぶん違う。

蚊には陰険という印象がつきまとう。

やはり人間の隙をうかがって、血を吸うところが嫌われたのだろうか。

ハエには直接の害はないが、蚊には血を吸われるという実害があった。

そうした蚊の印象に比べてみると、ハエは陽気にさえ思えてくる。

あれでなかなか気のいい奴なんだよな、という気がしてくる。

やっぱり懐かしいのかな、ハエが。

昔の日本人は懐が深かったなぁ。

本文とは関係ないが先日同窓会をした出雲・玉造温泉、佳翠苑皆美の庭園          

館内にある足湯          

撮った画が没にならぬようアップしたしだい。

別に深いワケはありません。

コメント
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