寿司屋に行ったら、その寿司屋の実力がわかるのは「鉄火巻き」だそうだ。
寿司屋に行ったら中トロだ、穴子だ、シャコだ、ウニの軍艦巻きだ、アワビだ、なんて注文は一切せず、鉄火巻きだけを頼む。
それを少しずつつまみながら飲んでいく。
最後に店のオヤジに「本日一番のお勧めのを三カン」なんて頼んで終わり。
そういうふうに心がけたら本物だそうだ。
でもなかなかできない。
やっぱりアジ、イカ、穴子なんて最初から頼んでしまう。
最近になって、もう昔ほどがっついて食わなくなって(食えなくなって)やっと鉄火巻き方向に進めるようになったかな。
肉より魚のほうが嬉しい年齢にもなったし。
寿司ではないが、下関のご当地グルメといえばやっぱり「ふぐ」でしょう。
地元では「ふぐ」ではなく「ふくと呼ぶ」
幸福の「福」とかけて「ふく」と呼ぶ。
まさに今が旬。
下関の名物がそろった平家茶屋
ちょっと贅沢に「ふく御膳」のコース料理をいただいた。
前菜
高級感漂う店内
窓からは関門海峡を望む特等席
薄造り
透明感がある身、淡白な味わいとシコシコとした歯ごたえ。
さっと湯通しした皮は、コリコリした食感でコラーゲンたっぷり。
唐揚げ
サクサクの衣にフワフワのふぐの身が合う。
ふくちり鍋
紅葉おろしとネギの薬味にあっさりポン酢でいただきます。
にぎり
さすがふぐの本場、歯ごたえがクセになりそうなふぐのにぎり。
下関名物といえばふぐ、ふぐといえば下関。
高級なイメージのふぐ料理が気軽に楽しめるのも本場ならでは。
ふぐ三昧でおいしさを満喫した「平家茶屋」でした。