はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

私がボランティアになるまで~応募(その2)

2005年12月12日 | ボランティア活動のこと

↑12月12日の青空。少し雲が多めかな。

何だか(その1)を夫婦の愛情物語で締めてしまった。
しかし、私の元気の源、行動の火付け役は夫なのだ。
金曜日放送の「金曜日のスマたちへ」に出演された
世界的な衣装デザイナー、ワダエミさんも、
夫和田勉(ベン)氏との出会いが、
後に衣装デザイナーとしての道を歩む
きっかけとなったようだ。
元気な女の陰に、サポート上手の夫あり、
なのかもしれない。

私は大学を卒業後しばらくは、大学時代の
馬車馬のような2足のわらじ生活に疲れて、
自宅でのんびり過ごしていた。
体調が思わしくなかったこともある。
(別に今が忙しい、というわけでもないけど)
しかし、さすがに1年近くも経つと、
のんびり過ごすことにも飽きてきて、
何とはなしにネット検索で、学芸員の資格を生かす
仕事はないものかと当たってみた。

すると今やネット時代、捜してみればあるもので、
博物館・美術館勤務希望者の為の掲示板が見つかった。
それには単に学芸員などの専門職だけではなく、
面白いところでは遺跡発掘のアルバイトや、
ミュージアム・ショップの店員、企画展の監視員等の
求人案内が掲載されていた。
そして、中には少ないながらも、
ボランティア募集の案内もあったのだ。
それには大抵、「詳細は美術館ホームページ
(以下HP)をご覧下さい」とある。

「なるほど、こういう仕事もあるのね。
仕事探しにはHPを見るという手もあったのね」
そこで早速、私は通い慣れた美術館のHPを
片っ端から覗いてみた。
タイミングの良さもあったのかもしれない。
お気に入りの、自分の専攻分野とも関係のある
美術館が、ボランティアを募集している旨の
案内を見つけた。

しかし、首都圏で、海外でもある程度名の通った
美術館だから、ボランティア希望者も多いに違いない。
さぞかし優秀な人が集まるのだろう。そんな所に
私の出る幕はあるのか?といつになく気弱な私に
「何の為に大学で勉強したの?資格も取ったの?
ダメモトで応募してごらんよ」
と夫が背中を押してくれた。

応募資格は20歳以上で、月最低1~2回の活動に
参加できること、とある。
待遇としては、ボランティア登録後、写真入りID
を提示すれば、いつでも常設展、企画展の見学が
可能。さらに報酬として常設展のチケットと、
企画展のチケットが企画展のあるごとに5枚支給
される。交通費は1000円を上限として、
一回の活動につき支給される。

私としてはIDパスで自由に何度でも入館できる、
研修では一線の研究者の話を聞ける等、好きな
美術との接点を常に持ち続けられることが、
大きな魅力に感じられた。
もちろん、ボランティア活動を通して、
来館者、特に子供達と美術館との橋渡し役を
務められることに大きな意義を感じた。

早速、所定の応募用紙と小論文用の原稿用紙を
HPからダウンロードして、記入を始めた。
記入項目は多岐に渡る。氏名、住所、活動可能日、
応募動機、最終学歴、職歴はもちろんのこと、
当該館所蔵の作品から3点を選び、
その理由を書く欄もあった。
さらに、活動で生かしたい特技、資格、
ボランティア活動歴、自己アピール文等、
就職試験並みの履歴書だった。
小論文は2つのテーマからひとつを選択し、
800字以内にまとめる、というもの。
テーマはいずれも、美術館ボランティア
としての姿勢・認識を問うものであった。

応募用紙は一気に書き上げ、小論文は久しぶりに
試される緊張感からか、なかなか筆が進まず、
何度も推敲を重ねてやっと書き上げた。
「私なりに頑張りました。私の思いが美術館の
方々に届きますように。」
と祈る思いで、応募の封書をポストに投函した。

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