はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

棲み分け

2006年02月26日 | はなこ的考察―良いこと探し

このビルの外観デザインが好きです。
矩形と曲線の組み合わせ、金属とガラスとコンクリートの
量感のバランス、林立する複数のビルの絶妙な距離感。
計算され尽くした美しさと面白さがある。
中の1階ロビーにも大胆な仕掛けがあって驚かされる。
水や石といった自然物とガラスを多用した建物との対照に
建築主や設計者の拘りを感じます。


所用があって、上の写真のビルに行ったら、
面白いことに気付きました。
そのビルは1階ロビー中央が
大胆な吹き抜けになっていて、
それを囲むように、定食屋やカフェなどがある。
2階に仏資本のTullY’s、その下には和製のドトール。
2階にある事務所で用を済ませ、
休憩にカフェにでも入ろうと思った私。
2階のTullY’sは満席だったので、階下のドトールへ。
別に私としては拘りなどなく、空いていればどちらでもOK。
しかし、ドトールに入り、飲み物とスナックを注文して
席についてから、途端に後悔の念が。

煙いんです(×_×)。紗がかかったように煙い。
とにかく店内はスモーカーばかり。
それほど広くない店内にタバコの煙が充満して、
タバコの煙が苦手な私は今にも窒息しそうなほど。
目もショボショボ(T.T)。
店に入った時点で気付けば良いものを、
店員の立っている注文カウンターしか見ていなかった私。
できるだけ煙の届かない端の、
そして換気できる入り口に近い席に座り直したのですが、
来る客来る客皆、飲み物を手に座席に着くや、
タバコの火を点け始め・・・努力?も虚しく、
私は四方をスモーカーに囲まれてしまいました。

で、ハタと気付いたんです。2階のTullY’sと、
こちらのドトールの違いを。
TullY’sは外国人客が殆どで、こちらドトールには
日本人客しかいないことを。
このビルには外資系企業が多く入っているらしく、
多くの外国人(特に欧米人)を見かけます。
その外国人達はTullY’sを専ら利用している。
そこでタバコを吸っている人など皆無でした(禁煙店?)。
今や欧米では公共の場での分煙が徹底しているし、
知識階層ほど喫煙はせず、身体も鍛えているらしい。
逆にドトールには日本のチェーン・スモーカーが
集合したのではと思うほど、タバコを片時も手放せない
人ばかりでした。
喫煙をするしないは個人の自由と理解しつつも、
「でも食べる前くらい、タバコはやめようよ。
味覚が狂うから」と私は思う。

喫煙派と非喫煙派とで、しっかり棲み分けが
なされていたのですね。
そそくさとドトールを出て、改めて1階と2階の
対照的な店の様子に見入ったのでした。
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