1972年の正月は 北海道へ出かけました 当時は 今のような「青春18きっぷ」は有りませんでしたが その代わりに均一周遊券が有り 「北海道均一周遊券」は
二十日間使用でき この時は 道東・道央でSLを追っかけました。
道東では 原生花園近くの湯沸湖で写しました。
1972年1月撮影 釧網本線 原生花園(臨)~浜小清水 C58 普通 網走行
全面結氷した湯沸湖越しに 湖畔に打ち捨てられた漁船を絡めて写しました その向こうを雪晴れの下C58が 長い白煙を棚引かせ走り去りました。
撮影後 旅館の御主人に 氷の上を歩いて渡れると聞いたので 駅に向かおうと足を踏み入れましたが 雪を踏みしめる音か 氷のきしむ音か分からないけれど ギシッ
ギシッと言う音が聞こえて来たので 引き返したのも懐かしく思い出されます。
湯沸湖からオホーツク海にそそぐ 小さな川を渡る混合列車です。
北浜~原生花園(臨) 普通 網走行
湯沸湖から流れ出る川は 凍結しないので 白鳥の越冬地となっています。
この後釧路に向かう混合列車で 空いているからと思い貨車の後部の客車に乗ったのですが 空いているはずで暖房が利いてなくて(蒸気暖房なので 蒸気管の無い貨車
の後部に来ないのは当たり前) 次の駅で慌てて前の客車に移動したのも 今となっては好い思い出になりました。
釧路で一泊し 朝から釧路近くの湿原で 道東のC58を写しました。
1972年1月撮影 釧網本線 東釧路~遠矢 C58 普通 釧路行
短い客車三両の普通列車が 湿原の小川を渡って行きました。
釧路では幣舞橋から写しました。
釧路~東釧路 C58 普通 釧路行
1972年と言えば 札幌オリンピックが開催された年ですが この年は暖冬で雪不足に見舞われ 競技会場の設営に 自衛隊が活躍したのも話題になりました それでも
朝の網走はー15℃を記録するなど 関西生まれの私にとって厳しい寒さでした。