そういえば・・・
2010年くらいでしょうか。
環境保護対策の一環で、エコカー補助金というのがありました。
製造後13年以上のクルマを買い替えると、25万円もらえるというもの。
会社の隣の部の人がビッグホーンに乗っていて、それがまさにボクが欲しいクルマそのものだったので、売るときは声をかけてほしいと頼んでいたのですが・・・
気付いた時には、このエコカー補助金のおかげで、下取りされてしまっていました。。。
相当悔しかったので、今でも覚えています
でもそりゃあそうですよね。
13年経ったクルマなんて、普通はお金を払って引き取ってもらうくらいの価値しかなかったのに、25万円もらえるのですから。
で、この補助金の悪いところ(主観ですが)は、引き取られた車は、廃車にすることが条件となっていた点です。
つまり、日本ではもう二度と走れないということ。
確かに、環境に悪いクルマをせっかく引き取ったのに、再び日本で走られたら、高い補助金を出した意味がないことは分かるのですが・・・
ディーラーに聞いたら、その後は東南アジアなどに輸出されて第二の人生を歩むことになるということでした。
だとすると、単に走る場所が日本から東南アジアなどの外国に移っただけで、地球レベルでは何ら環境/温暖化対策にはなっていません。
それどころか、地球規模で見ると自動車の総数は増えているので、温暖化を助長しているのでは??
それに新車に買い替える方が、旧いクルマを乗り続けるよりもほんとにエコなのか、常々疑問です。
明らかに新車を作るエネルギーの方が大きい気がするのです
まぁそれは置いといて、とにかくこの補助金のせいで日本で走れなくなったクルマ、すなわち1997年以前に製造された車が大量に海を渡ったと考えられます
そしてそれから2年後・・・
当時乗っていたマツダのランティスのどこかで落としてきた外装パーツがもう手に入らず、買い替えのために本気で探し始めたビッグホーンは、もうすでにタマが無く、探すのに非常に苦労したことを、今思い出しました。。。
結局、自動車メーカー支援のため新車を売りたいだけの施策だったのだと思っています。
同時に日本はまだ自動車に対して「移動手段」としてだけしか考えられていないのだと、改めて認識しました。
欧州に比べると、工業製品としての歴史的価値とか、モータースポーツとか、クルマの持つ文化的側面にはまだまだ目が行き届いていないようです。
なのでマニュアル車は無くなっていくし、クルマを振り回して運転技術を競うラリーやジムカーナは定着しない、旧くなったものは悪と切り捨てるどころか、税金など負担を増やして無理やり捨てさせようとする。
特に批判するつもりは無いのですが、まだまだ文化的に成熟するには時間がかかりそうだと思うと寂しい限りです
話があらぬ方向に行ってしまいましたが、そんな訳で旧いクルマが日本から姿を消してしまったのではないかと思っている次第です。。。