こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

現実を知った旅

2015年11月08日 00時05分12秒 | 文芸
念願だった福島入り。ミントクラブの絵手紙講座を受講してほぼ一年。みどりがテーマの絵手紙が入選。表彰式会場が福島。高速バスを乗り継ぎ十数時間、ようやく到着した。
 震災、原発事故……ここ数年耳にする福島は過酷な運命に見舞われていた。神戸の震災で順調だった人生を奪われた伯母の姿がダブって、とにかく一度は訪れたかった福島の地。
 高校生の時、修学旅行で訪れて以来だったが、自然豊かで心安らぐ風景は記憶通り。地元の人と接して、その和やかさにホッとした。
 ところが、地元の新聞を開いてハッとした。一面は、福島第一原発の現状を詳細に表す記事。中ほどには『ふくしまは負けない 明日へ!』とアピールした特集欄。紹介される被災地の声、やはり人生を狂わされた人たちの悲痛な叫びと再起への覚悟が詰まっていた。
 まだ終わっていない!復興への道のりはまだ半ば。福島や他の被災地のいまを忘れず支援しなければ。反省しきりの旅となった。
(神戸・11月6日掲載)
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