夜中に目が覚めた。
「カサコソ、カサコソ」
枕もとでする変な音。
慌てて部屋の明かりをつけると、変な音も消えた。
辺りをさぐっても別に何もいない。
しかし、眠るとまた、
「カサコソカサコソ」
急いで明るくしても、やはり変わりない。
そこで今度は明りをつけたまま寝た。
「カサコソカサコソ」
また音が。
寝た姿勢で顔を向けると、むこうもこっちを見ていた。
食べ残しのお菓子の袋から顔を覗かせたのは、小さな小さなネズミ。
キョトンとした目が可愛い。
どうやらお菓子の食べ残しにつられて来たらしい。
翌日から、枕もとにわざわざお菓子の袋を開けて置いた。
そして、あの音で可愛いネズミを思い浮かべて、ひとり幸せを感じた。
社会に出て、狭いアパート暮らしの孤独な私を癒してくれたネズミ。
おとぎ話の主人公気分を味わった日々が、時々懐かしくなる。
「カサコソ、カサコソ」
枕もとでする変な音。
慌てて部屋の明かりをつけると、変な音も消えた。
辺りをさぐっても別に何もいない。
しかし、眠るとまた、
「カサコソカサコソ」
急いで明るくしても、やはり変わりない。
そこで今度は明りをつけたまま寝た。
「カサコソカサコソ」
また音が。
寝た姿勢で顔を向けると、むこうもこっちを見ていた。
食べ残しのお菓子の袋から顔を覗かせたのは、小さな小さなネズミ。
キョトンとした目が可愛い。
どうやらお菓子の食べ残しにつられて来たらしい。
翌日から、枕もとにわざわざお菓子の袋を開けて置いた。
そして、あの音で可愛いネズミを思い浮かべて、ひとり幸せを感じた。
社会に出て、狭いアパート暮らしの孤独な私を癒してくれたネズミ。
おとぎ話の主人公気分を味わった日々が、時々懐かしくなる。