こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

お仕事

2015年11月18日 00時12分56秒 | 文芸
雪が積もるとの天気予報。通勤のため、それなりの覚悟を決めて二時間も早く起きた。

 自宅から県道まで細い農道が通じる。

雪が積もれば、スリップして車は県道までとてもたどり着けない。

県道まで出れば、車の通行もあり、車は走れるが、そこまで行けない。

 朝ごはんを済ませて早速重ね着、カッパと長靴で用意万端。

家を出ると、雪を踏みしめて慎重に進む。

溝が雪に覆われて見えなくなっているから、探り探り歩くのだ。県道に出ると、時々「ギュルギュル」とチェーンを鳴らし脇を通過する車にビクッとしながらも、黙々と歩くしかない。

責任を感じながら。

 いつもの二倍近くかかり勤務時間に間に合う。

ホッとする暇もない。ちゃんと仕事は待っている。

制服に着替えて、職場に入る。

 台風や大雨でも、そう簡単に遅れたり休んだり出来ないのが仕事なのだ。

通勤に悪戦苦闘しながら、それをこなして定年を迎えた自分を、いま誇らしく思っている
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